1. トップ
  2. オランダ王室の“伯爵令嬢インフルエンサー“! 国王の姪、エロイーズ・ファン・オラニエの多才な魅力

オランダ王室の“伯爵令嬢インフルエンサー“! 国王の姪、エロイーズ・ファン・オラニエの多才な魅力

  • 2026.1.30
Patrick van Katwijk / Getty Images

オランダ王室の一員で、ウィレム=アレクサンダー国王の姪にあたるエロイーズ・ファン・オラニエは、同王室で唯一、独自のSNSアカウントを持ち、SNSで私生活をもオープンに発信しています。オランダのメディアでは、“伯爵令嬢インフルエンサー”とのニックネームでも呼ばれているほどだとか。エロイーズのライフスタイルは、デジタルネイティブ世代の新しいロイヤルのあり方として注目を集めています。

Patrick van Katwijk / Getty Images

オランダ国王の姪で、王位継承順位は5位

2002年6月8日生まれのエロイーズ・ファン・オラニエ(本名:オラニエ=ナッサウ女伯爵エロイーズ・ベアトリクス・ゾフィー・ローレンス)は、現在23歳。オランダ国王ウィレム=アレクサンダーの弟で、ベアトリス前女王の三男にあたるコンスタンティン王子(写真右)とローレンティン王女(写真左)の長女として誕生しました。
エロイーズのゴッドペアレンツは、ノルウェーのホーコン皇太子、伯父の故フリーゾ王子などが務め、幼少期からロイヤルファミリーの一員として注目されてきました。ベアトリクス前女王にとっては初孫にあたり、女王が退位する前はオランダ王室の一員でした。

Patrick van Katwijk / Getty Images

しかし、伯父であるウィレム=アレクサンダー国王が即位した2013年4月30日以降、“正式な”王室メンバーではなくなったものの(オランダの法律では、公的な役割を担う“正式な王室メンバーは、現国王から3親等以内までとされています)、依然としてロイヤルメンバーの一員です。父にはもう一人兄がいたのですが結婚に際して王位継承権を放棄しているため(次男の故フリーゾ王子)、エロイーズの王位継承権は、従妹にあたる国王の娘3人と自身の父に次ぐ第5位であり、国王の姪という特別な立場にあります。

写真は、2020年のスキー旅行で撮影されたもの。エロイーズ(写真左から2番目)と共に、弟クラウス・カジミール伯爵(2004年生まれ)、妹レオノール伯爵令嬢(2006年生まれ)、従妹のカタリナ・アマリア王女、アレクシア王女、アリアーネ王女がいる。

Patrick van Katwijk / Getty Images

「伯爵令嬢インフルエンサー」との異名を持つ

ロイヤルメンバーでありながら、エロイーズを象徴するのが、「伯爵令嬢インフルエンサー」という異名。オランダ王室で初めて自身のソーシャルメディアアカウントを持ち、InstagramやTikTokで数十万人ものフォロワーを持つトップインフルエンサーであることから、オランダのメディアでは、「グラビン(オランダ語で伯爵令嬢、女伯爵といった意味)」と「インフルエンサー」という言葉を掛け合わせた「グラビンフルエンサー(=伯爵令嬢インフルエンサー)」というニックネームで呼ばれているようです。

この投稿をInstagramで見る

ELOISE(@eloisevanoranje)がシェアした投稿

インスタライブまで。等身大の若手ロイヤルの姿をSNSでリアルに発信

エロイーズのSNSで見せる親しみやすさと高貴な身分のギャップが、Z世代を中心に絶大な支持を得ているそう。

ロイヤルらしい華やかな生活だけではなく、学生寮のような部屋でパジャマ姿で自撮りをしたり、マクドナルドのポテトを楽しんだりする様子をさらけ出しているエロイーズ。一人の20代の女性として悩み、楽しみ、成長していく過程をシェアするその姿勢が、これまでの王室メンバーにはなかった“親近感”を生み、高い好感度の秘訣のようです。

この投稿をInstagramで見る

ELOISE(@eloisevanoranje)がシェアした投稿

2020年には初めて、インスタグラムのアカウントでライブ配信にもトライ。ファンからの質問に次々と答え、周りの人たちに散らかった寝室を見せたり、ボーイフレンドが今いないなどと答えたりしていましたが、従妹にあたる、国王の3人娘(カタリナ=アマリア王女、アレクシア王女、アリアーネ王女)についての質問には、回答しない姿勢を見せ、ロイヤルとしての線引きもしっかりとしていたそうです。

ロイヤルメンバーであるとはいえ、普段はごく普通の生活を送っており、私生活では警備員がずっとついているわけではなく、SNSへの投稿に関しても指示などされたことはないそうです。

Patrick van Katwijk / Getty Images

アップサイクルのファッションブランド「My Lima Lima」を設立

エロイーズのファッションは、ハイブランドとファストファッション、そしてヴィンテージをミックスしたオリジナリティあふれる着こなしで、彼女が身につけたアイテムはすぐに特定され、トレンドになるほどだとか。彼女が発信しているのは単なる流行にそったファッションではなく、“自分に似合うものを自由に選ぶ”というスタンスなのです。

そんなファッショニスタの彼女は、ヴィンテージ衣類を扱うプラットフォーム「My Lima Lima」を、2023年12月、ビジネスパートナーのトーマス・ラッチャムと共にローンチ。サステナビリティを意識した社会的企業として設立されたこのブランドは、寄付された衣料品を販売することで慈善団体への寄付金を集めることを目的としているようです。

オンラインでの展開やポップアップストアなどを経て、2024年2月2日、待望の実店舗となるフラッグシップストアがオランダ・ハーグにオープン。ショップが位置するノールデインデ通りは、ウィレム=アレクサンダー国王の執務宮殿のすぐ近くというロイヤルゆかりの地でした。

Patrick van Katwijk / Getty Images

同ブランドで扱うのは、著名人やファッショニスタから寄付された、ハイブランドのPre-loved(愛用された)アイテムで、店舗の運営費を除いた利益はすべて、妊産婦を支援する「Every Mother Counts」や、子どもの権利を守る「KidsRights」などの慈善団体に寄付される流れになっているのだとか。

最初に販売されたのは、エロイーズと母ローレンティン王女のワードローブだそうで、その後他の慈善家からの寄付も加わっていきました。ロイヤル直伝の着こなしが学べるとあって、リリース直後に完売することも珍しくないといい、オープンから1年以内に、ハーグの実店舗での販売収益から6万5000ユーロが慈善団体に寄付されたのだとか。

Tristar Media / Getty Images

将来のキャリアを見据えて名門ホテルスクールで学んだ

世界的に名高い「ホテルスクール・ザ・ハーグ(Hotelschool The Hague)」でホスピタリティ・マネジメントを学び、2025年3月に卒業しました。レポートに追われる様子もSNSで発信していた彼女は、将来は「My Lima Lima」をはじめとする自身のビジネスをさらに拡大させることを見据えているよう。学位を取得した今、エロイーズは同ブランドを次のレベルへと引き上げる準備が整ったようです。スクールを卒業した際には、「My Lima Limaに完全に集中できる」、「夢が叶った」と表現していました。

Patrick van Katwijk / Getty Images

作家としてのデビュー作、ライフスタイル本『Learning by Doing』を出版

2021年には作家デビューを果たしたエロイーズは、ライフスタイル本『Learning by Doing(=習うより慣れろ)』を出版しました。この本では、フォロワーから寄せられた質問に答える形で、ファッション、料理、美容のヒントだけでなく、ロイヤルとして生きることの葛藤や、SNSとの付き合い方についても率直に語られている点で共感を呼んでいます。タイトルが意味する、“完璧を求めず、まずはやってみる”という前向きなメッセージは、同世代の若者たちの心に刺さり、出版後の反響は、開催されたサイン会は長蛇の列だったとか。

Patrick van Katwijk / Getty Images

バッシングも華麗にかわす 悪意ある“妊娠の噂”にもユーモアで否定

アンチや悪意あるメディアに対する“あしらい方”もさすがな対応を見せているエロイーズ。

かつて、いくつかのゴシップサイトが、エロイーズの妊娠しており、親しい友人との間に第1子を授かる予定であることを報道したことが。本人への確認もなく、裏取りもされることなく、このニュースが拡散されてしまいました。

これに対し、エロイーズは皮肉たっぷりのTikTok動画で反論。動画の中で、自身が妊娠したとの記事の見出しをいくつか紹介しつつ、お腹を見せながら「どうやら妊娠したみたい」と笑いながら、ロゼワインのグラスを掲げて乾杯して、余裕ある対応を見せました。

この投稿をInstagramで見る

ELOISE(@eloisevanoranje)がシェアした投稿

2025年は波乱の年だったと振り返り。ケガをして脳震とうに

2025年5月には、なんと脳震とうを起こしたというエロイーズ。フォロワーには怪我の詳細については明かしませんでしたが、療養中にもSNSを更新。脳震とうが順調であること、スマホなどの画面を見る時間はほとんどなく、よく眠れていること、お酒も飲んでいないことなどを記し、フォロワーを安心させました。最初の1週間はあまりが状態良くなかったようでしたが、十分な休養で回復したよう。

2025年は、脳震とうとなった怪我を含め、彼女にとって波乱の年だったようです。

この投稿をInstagramで見る

ELOISE(@eloisevanoranje)がシェアした投稿

空き巣の被害に

2024年12月には、空き巣にも入られてしまったエロイーズ。留守中にアムステルダムの自宅に侵入され、宝飾品のほとんどが盗まれたことを告白しました。「盗まれた物は物質ではありますが、指輪や時計など、家族から受け継いだり贈ってくれたりしたものはそれ以上に感傷的になる」とし、ショックは大きく、ハーグにあるMy Lima Lima新店舗のオープニングにも出席できなくなったほどだったそう。ただ、自身が在宅しておらず犯人と鉢合わせしなかったことに感謝していると締めくくりました。

ロイヤルでありながら、日常だけでなく非日常もオープンにするエロイーズ。今後の活躍に期待したいですね。

Text: Kaori Takeuchi

Photo: Getty Images

※この記事は2026年1月28日時点のものです。

元記事で読む
の記事をもっとみる