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【フィギュアスケートJournal】ミラノ・コルティナ五輪目前! 8年ぶりに日本で開催されたグランプリファイナルをレビュー

  • 2026.1.29
Aflo

2025年12月4日~7日に行われた今季のグランプリファイナルは、コロナ渦を経て久しぶりの日本開催! 6ヵ国転戦のシリーズ激戦を勝ち抜いたトップスケーターたちが、栄えある頂点をめざして集結しました。

6カ国を転戦して開催されるグランプリシリーズ。その集大成として各種目の精鋭6人(6組)がトップを競うのがグランプリファイナルです。とりわけ五輪シーズンは、この大会の成績で、ある程度メダルのゆくえが予想できるため、注目度が高まります。

2025年は日本開催で、決戦の場となったのは名古屋のIGアリーナです。 今季のグランプリシリーズ前半戦で旋風を起こしたのは、シニアに上がったばかりの17歳・中井亜美(なかい・あみ)選手。シリーズデビュー戦のフランス大会で果敢にトリプルアクセルにチャレンジし、初優勝を飾りました。中井選手は自身2戦目のカナダ大会でも2位に入ったため、ファイナル進出ランキングの上位に。 日本男子では、佐藤駿(さとう・しゅん)選手が得意の高難度4回転ルッツを皮切りにジャンプノーミス演技で中国大会を連覇。日下匡力(くさか・ただお)コーチが両手を突き上げ「やったー!偉いよ、よく頑張った」と大喜びする姿が映し出されると、日本のファンのみならず各国の実況解説にも広くシェアされて話題になりました。

男子シングル界は今季も世界王者イリア・マリニン選手の圧倒的な強さが際立ちます。フランス大会で優勝後、カナダ大会ではFSで4回転を6本跳んで歴代最高得点を塗り替えファイナル進出を軽くクリア。その圧巻のFSは、エレガントな衣装も評判です。細かいプリーツが入ったふんわりスリーブや胸元にキラキラがついた王子風スタイルが、かつての優雅なフィギュアスケート時代を思わせてくれることが人気のようす。 素敵な衣装ならアイスダンスの世界王者、マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ組も。今季のFDでは闘牛士を思わせる衣装を女性が着こなし、長い裾を巧みにさばきながらキレキレの演技を見せます。プログラム作成には、世界的フラメンコダンサーのアントニオ・ナハーロさんがチームに参画したそう。ここいちばんの大舞台に映えること間違いなしの力作です。

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強すぎるマリニン選手。優美なロイヤル風衣装で最高にハードなジャンプを次々と跳ぶミスマッチが新時代を感じさせた今季のFSでしたが、グランプリファイナルには別の新衣装で登場。そしてなんと史上初、6種類ある4回転ジャンプのすべてを入れた4回転7本構成の恐るべきパフォーマンスを成し遂げました! もちろん自身が持つ歴代最高得点を再び更新して大会3連覇を。果たして五輪はどのような演技で挑むのでしょう!?

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シニアデビューイヤーに最速でファイナル進出の中井選手。映画『道』の世界観をトリプルアクセルとともに届けるSPは、笑顔を絶やさない明るさで見る人を元気にしてくれる演技。

グランプリファイナルFSでは浅田真央さんが来賓席から見守るなか、トリプルアクセルを見事に成功させて2位表彰台に。大舞台で実力を発揮したことが評価され、ミラノ五輪の日本代表の座を射止めました。

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パンダ好きな佐藤選手は中国大会とも相性がよく、2年連続の優勝。NHK杯でも自己ベストを更新する最高のFS演技で2位表彰台となり、進出したグランプリファイナルで堂々の3位。全日本選手権も鍵山優真選手に続く2位表彰台で、話題の熱血コーチ、日下先生とともにミラノ五輪へ。

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’23年大会からアイスダンス世界トップに輝いているチョック&ベイツ組は、華麗なプログラムでグランプリファイナルも3連覇。年明け早々の全米選手権では5連覇を達成し、アメリカ代表として五輪へ向かいます。


冬季五輪のフィギュアスケート競技は2026年2月6日、まずは団体戦が始まります。2月6日の種目はアイスダンス(RD)、ペアと女子(SP)。17:55〜という日本から観戦しやすい夕刻~夜の時間帯に地上波でも放送される予定ですのでぜひこの機会に観戦と応援を!

※SP:ショートプログラム、FS:フリースケーティング、RD:リズムダンスの略です。

25ans(ヴァンサンカン)1月号掲載(2025年11月28日発売)の記事に加筆・修正をしました。

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