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「分かりやすくて良い」訪日観光客がスキー場で…新潟県警の“異例の忠告”に「必要な工夫」「意味が伝わってない?」

  • 2026.2.22
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

今シーズン、全国の山岳地帯で遭難事故が相次いでいます。スキー場の管理区域外に出る「バックカントリー」での事故は連日のように報じられており、その中には、訪日外国人観光客が関係するケースも少なくありません。

2月に入ってからも、中国籍の15歳の男子高校生2人が、北海道でバックカントリー中に遭難し、救助される事案がありました。

こうした状況を受けて、新潟県警の公式SNSでは、バックカントリーの危険性について、日本語だけでなく多言語で注意を呼びかける投稿が行われ、注目を集めています。

「知らなかった」では済まされない危険

新潟県警は、公式X(旧Twitter)で2月16日、「遭難が多発してます」という内容を、インパクトのあるイラスト付きで投稿しました。

合わせて、「『スキー場立入り禁止区域』は、道迷い・雪崩・滑落などにより生命に関わる事故の危険性が非常に高くなることから、スキー場の立入規制や注意事項を順守しましょう」と呼びかけています。

この投稿は、同じ内容で英語・中国語・韓国語でも発信されました。

投稿には、山岳地や天候の情報を収集し自分のレベルに合った登山計画書を提出すること、雪崩に備えてビーコン・スコップ・プローブを携行することなど、命を守るための具体的な方法も示されています。

パウダースノーを求めて日本の雪山を訪れる人が増える一方、国内ルールや地形の特性が十分に伝わっていないケースも少なくありません。今回の投稿には、言葉の壁を越えて命を守る情報を届けようという新潟県警の強い危機感が伝わります。

立入禁止区域はなぜ危険?甘く見てはいけない現実

バックカントリーは、スキー場の管理外にある自然の雪山です。圧雪や安全確認は行われておらず、雪崩や滑落、遭難のリスクが常にあります。

新潟県の公式サイトでは、「バックカントリーは冬山登山と一緒です。 安易な入山は危険です」と強く訴えています。

さらに、単独行動を避け、適切な人数のグループで行動するよう呼びかけるとともに、経験の浅い人は、十分な知識と技術を持つ人と行動するか、有資格のガイドを利用することを求めています。

バックカントリーは、気軽に挑戦できる場所ではありません。初心者はもちろん、経験者であっても、十分な備えと慎重な判断が不可欠です。

冬山の危険を改めて考える

今回の投稿を受け、SNS上では「分かりやすくて良い」「外国人にも伝わる工夫が必要だと思っていた」といった肯定的な声が多く見られました。一方で、「そもそも立入禁止の意味が伝わっていないのでは」「日本に入国する際の案内も強化すべき」「フランス語やイタリア語も必要かも」といった指摘もあがっています。

バックカントリーは魅力的である一方、自然の厳しさと常に隣り合わせです。国籍や経験を問わず、正しい知識とルールを共有することが、事故を減らす第一歩になります。

冬山に入る前に、立ち止まって安全を考える。新潟県警の呼びかけは、私たち一人ひとりへのメッセージともいえます。

参考:
新潟県警察「ひかるくん」(@ni_police_koho)公式Xアカウント2026年2月16日投稿
バックカントリースキーの遭難事故防止について(新潟県)
ロープの向こう側(新潟県)