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「10円が守れない」チロルチョコ、1973年石油危機で価格3倍高騰→6年後、2代目社長が放った“起死回生の一手”

  • 2026.2.21
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(C)SANKEI

子どものころから親しんできたお気に入りのお菓子。久しぶりに食べてみたら、「あれ、なんか昔より小さくなった気がする…?」と感じたことはありませんか?

物価上昇が続く昨今、「気づいたらお菓子が小さくなっていた」「量が減っていた」という、いわゆる"ステルス値上げ"を経験したという声はSNSでもたびたび話題になっています。

そんな中、「チロルチョコって昔より小さくなっていない?」という疑問に対し、チロルチョコの公式X(旧Twitter)アカウントがはっきりと否定するコメントを投稿し、注目を集めています。今回は、その投稿の内容と、SNS上での反響についてご紹介します。

「ずっとサイズ変わってません!!」公式がキッパリ否定

2026年2月19日、チロルチョコの公式X(旧Twitter)アカウントが、チロルチョコのサイズに関するポストを投稿し、話題を集めました。

ポストの内容は、定期的に寄せられる「チロルチョコが小さくなった」という声に対し、「サイズはずっと変わっていない」と声を大にして否定するものです。

では、なぜ多くの人が「小さくなった」と感じてしまうのでしょうか?公式アカウントによると、実はチロルチョコには以下の2つのサイズが存在しているとのこと。

  • 小さめサイズ:袋に入ってまとめ販売されているもの
  • 大きめサイズ:1粒から単品で買えるバーコード付きのもの

この2つを混同してしまっている方が多いのでは?というのが、チロルチョコ公式の見解です。

言われてみれば、コンビニやスーパーで見かけるチロルチョコと、袋入りのチロルチョコ、なんとなくサイズが違う気がしていた方もいるのではないでしょうか?

つまり「小さくなった」のではなく、もともとサイズが2種類あったということなのですね。

知ってた?チロルチョコには60年以上の歴史があった!

そもそも、チロルチョコはなぜ複数のサイズが存在するのでしょうか?その答えは、60年以上にわたるチロルチョコの歴史にあります。

1962年、「10円でチョコを届けたい」という想いから誕生

チロルチョコが誕生したのは1962年のこと。当時チョコレートは高級品。小学校の先生の初任給が1万3,000円程度の時代に、本格的なチョコレートはなんと1個50円もしたのです。

そんな中、立ち上がったのが松尾製菓株式会社(現・チロルチョコ株式会社)2代目社長です。「お小遣いで買えるチョコを子どもたちに」という熱い想いから1個10円のチロルチョコを開発し、瞬く間に売り上げを伸ばしました。

ちなみに、発売当初のチロルチョコは、現在の小さいサイズが横に3つつながったような、長細い形をしていました。

オイルショックが直撃!10円が守れなくなった

ところが1973年、日本を直撃したオイルショックの影響で物価が急上昇!ひと月で砂糖が3倍もの値段になるほどの異常事態の中、チロルチョコも値上げを迫られ、10円から20円、さらに30円へと価格が変わっていきました。高くなったチロルチョコの売り上げは、だんだん伸び悩むように…。

1979年、原点回帰で10円チロルチョコが復活!

そこで2代目社長が決断したのが、「原点に戻る」こと。1979年、長細い形を3等分し、1粒ずつ販売することで「1個10円のチロルチョコ」が見事に復活を果たしました。

大きさや形の維持ではなく「1個10円であること」を大切にしたのですね。これが現在の”小さいサイズ”の始まりです。

1993年、コンビニ進出で大きいサイズが誕生

そして次の転機は1993年。全国的に駄菓子屋が減っていく中、コンビニエンスストアへの進出が決定しました。しかし、コンビニエンスストアで「1個10円」の小さなサイズのチロルチョコをそのまま販売することはできません。小さすぎてコンビニ販売で必要とされるバーコードを貼るスペースがないからです。

そこで、バーコード分のスペースを確保したひとまわり大きなサイズが誕生。これが現在、レジ横などでおなじみの”大きいサイズ”です。

長い歴史から生まれた「小さいサイズ」と「大きいサイズ」

駄菓子屋で小さいサイズに親しんできた方がコンビニで大きいサイズを見れば「大きくなった!」と感じるでしょうし、逆にコンビニで大きいサイズを見慣れた方が袋入りの小さいサイズを目にすれば「小さくなった?」と思うのも無理はありません。

サイズをめぐる誤解は、チロルチョコが歩んできた長い歴史がもたらした、ある意味ほほえましい勘違いだったのですね。

「知らなかった!」チロルチョコの歴史にSNSで反響続々

チロルチョコ公式アカウントによるサイズと歴史の説明に対し、SNS上ではさまざまな声が上がっています。

最も多く見られたのは、驚きや発見を伝えるコメントです。「知りませんでした!」「なるほど…そんな真実が!」と、初めて知った事実に驚く声が目立ちました。「これはみんなに知らせたい!」「みんなが知っておくべき知識だね」と、周りにも広めたいという反応も多数見られ、チロルチョコへの関心の高さがうかがえます。

また、チロルチョコへの愛着を語る声も。「小さいのを駄菓子屋で買っていたよ」「子どものころ、3個つながってるのを買ってたな」と、懐かしい思い出を振り返るコメントも寄せられていました。長年にわたって多くの人に愛されてきたチロルチョコならではの反響といえそうです。

チロルチョコ、サイズの謎はこれで解決!

今回は、チロルチョコのサイズと歴史の関係についてご紹介しました。

チロルチョコは、サイズが変わったのではなく、もともと2つのサイズが存在していただけだったのですね。また、チロルチョコには「子どもたちに安価でチョコを届けたい」という2代目社長の熱い思いが詰まっていることもわかりました。

なんとなく手に取っていたチロルチョコに、こんなにも深いストーリーがあったとは驚きです。次にチロルチョコを食べるときは、その歴史を思い浮かべながら味わってみてはいかがでしょうか?


参考:
チロルチョコ(@TIROL_jp)公式Xアカウント2026年2月19日投稿
チロルチョコ(@TIROL_jp)公式Xアカウント2026年2月19日投稿
企業情報 沿革(チロルチョコ株式会社)
値段市年表(新居浜市立図書館)


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