1. トップ
  2. 「免許返納しろ」高速道路で工事規制中の作業員を…NEXCOが投稿した“衝撃の映像”に「気を付けます」「大変だ」

「免許返納しろ」高速道路で工事規制中の作業員を…NEXCOが投稿した“衝撃の映像”に「気を付けます」「大変だ」

  • 2026.2.22
undefined
出典元:PIXTA(画像はイメージです)

NEXCO中日本 金沢支社が公式X(旧Twitter)アカウントで工事規制内への進入事故について注意喚起を行い、大きな反響を呼んでいます。

過去5年間で作業員4名が死亡する重大事故が発生しており、運転支援機能の過信が原因の一つとして指摘されています。

SNSで話題、NEXCO中日本の「切実な訴え」

NEXCO中日本 金沢支社が公式Xアカウントで工事規制内への進入事故について注意喚起を行い、大きな反響を呼んでいます。

投稿では、過去5年間で工事規制内の作業員が死亡する事故が4件発生していることが明記されており、「運転支援機能を過信せず、運転に集中していただき、安全な通行をお願いします」と呼びかけています。

もし規制器材に接触してしまった場合は、慌てずに安全な場所に停車し、警察へ110番通報を行ってください。同時に「道路緊急ダイヤル(#9910)」や最寄りの休憩施設などに設置された「非常電話」から事故を申告するよう呼びかけています。

データで見る「工事規制内進入事故」の実態

NEXCO中日本のドライバーズサイトで公開している資料(2025年度NEXCO調べ)によると、高速道路での工事規制進入事故の発生件数は年々増加しており、深刻な状況となっています。

2020年度は704件だった工事規制進入事故件数が、2024年度は1,966件と倍以上に増加しました。このうち、規制内に進入した車両に作業員がはねられ死亡する重大事故も発生しています。数字の背景には、現場で働く作業員の方々の命の危険があることを忘れてはいけません。

接触箇所別では、規制器材により物理的な車線制限を開始する「テーパー部」での発生が41.4%と最も多くなっています。(分析対象:2021年度〜2023年度の3年間でNEXCO中日本における物損、人身事故の件数)

一方、事故原因では漫然運転が67%、わき見運転が16%を占めています。(分析対象:2018年度〜2022年度の5年間で、NEXCO3社における物損、人身事故のうち、交通管理隊の調書で確認ができたもの)

工事規制とは?工事規制があったらどのようにしたらいいか?

工事規制とは、高速道路で工事を行う際に設置される交通規制で、さまざまなものがあります。

「車線規制」は、走行車線、追越車線いずれかが通行できなくなり、事前の車線変更が必要です。一方「路肩規制」は、通行に影響がないため車線変更は不要です。

また「対面規制」は、片側2車線を対面運用するもので、大規模工事などの際に実施される規制です。

さらに「連続規制」は、短い区間で複数の工事規制箇所が接近している場合、規制区間以外での無理な追い越しや車線変更、合流に伴う追突や接触事故を避けるため、工事を行っていない箇所でも連続して実施する規制です。

工事規制箇所が近づいたら?

手前約1kmから設置されている規制標識を認識し、余裕を持って車線変更してください。通行時はハンドルをしっかりと握り、わき見をせず前方をよく見て、規制速度を守ることが重要です。

なぜ事故は起きるのか? 背景にある「運転支援機能への過信」

NEXCO中日本が指摘するように、事故の原因の一つに「運転支援機能の過信」があります。

近年、全車速追従クルーズコントロールや車線維持支援装置などの運転支援システムを搭載した自動車が普及し、便利になった一方で、これらには機能の限界があることを理解しておく必要があります。

国土交通省の啓発動画によると、追従走行中に外から車両が突然割り込んでくると、ドライバーがブレーキ操作しなければ衝突を避けられません。また、車線維持支援装置は白線をセンサーで検知するため、障害物で白線が見えない場合は機能せず、車線からはみ出してしまいます。

特に工事規制区間では、規制器材で白線が見えにくくなったり、工事車両や矢印板を正しく認識できない場合があります。便利な機能だからこそ、その限界を正しく理解して使うことが大切です。

運転支援システムはあくまでもアシスト機能であり、「自動運転」ではありません。ながら運転は交通違反です。衝突に至った場合でも、安全運転の責任は運転者にあります。

今一度、自分の運転に意識を向けよう

今回の投稿に対し、「作業員さんも大変だ」といった工事に携わる作業員への同情の声が多く上がっています。現場で命がけで作業にあたる方々のことを思うと、ドライバー一人ひとりの意識が重要だと改めて感じさせられます。

また、「これ、車の性能向上と無関係じゃないよな」「自分も気を付けます」「なんで車に乗っているのに運転に集中しないのか」「免許返納しろ」など、運転中のスマートフォン操作や運転支援機能への過度な過信を批判する声も見られました。

一方で、速度制限や工事規制の方法についての意見、海外からのドライバーへの注意喚起の必要性を指摘する声など、さまざまな角度からの議論も見られました。

高速道路の工事規制は、道路を安全に保つために不可欠なものです。工事規制箇所を通行する際は、前をしっかり見て運転に集中し、現場で作業にあたる方々の安全にも配慮した走行を心がけましょう。一人ひとりの意識が、事故を防ぎ、大切な命を守ることにつながります。


参考:
NEXCO中日本 金沢支社(@c_nexco_kana)公式Xアカウント2026年2月4日投稿
工事規制箇所を通行する際のポイント(NEXCO中日本)
「運転支援システム」を過信・誤解しないでください!(国土交通省
道路緊急ダイヤルのご案内(NEXCO中日本)