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「ボーナスが旅費にもならない」さらに──20代後半で初就職した新人の『嘆き』に「住む世界が違う」

  • 2026.1.29

世の中には色んな人がいて、世界は広いのだと改めて思ってしまう……。
そんな驚きの価値観を持つ人と出会ったお話を、筆者の友人A子さんが教えてくれました。

画像: 「ボーナスが旅費にもならない」さらに──20代後半で初就職した新人の『嘆き』に「住む世界が違う」

新入社員

A子さんの働く会社に、新入社員としてB美が入社してきました。
B美はA子さんと同い年だったのですが、なんだかふわふわした天然キャラで、可愛らしい子でした。

その頃A子さんもB美も20代後半だったのですが、B美は働くのが初めてだったようです。

「何か特別な事情があるのかな?」

そんな風にも思いましたが、真面目にメモを取って仕事に励むB美に、A子さんも一生懸命仕事を教えていきました。

ボーナスの使い道で盛り上がっていると……

ある日の昼休みのことです。
ボーナスが入ったら何を買おうか!? なんて話を同僚達で盛り上がっていると、

「ここって、1年目でボーナスどのくらいもらえるんですか?」

そうB美が目を輝かせて聞いてきたのです。

「大体〇〇万円くらいじゃないかな?」

と、同僚が答えると、

「え、それって旅費にもならないですよね!? もっともらえるかと思ってた~ショック!」

そう言って落ち込むB美に、みんな目が点になりました。

「いやいや、〇〇万円あったら国内旅行で温泉一泊とか行けるよ!?」

そんなことをA子さんと同僚が言ったのですが、

「え? 日帰りでも金額的にきつくないですか?」

とキョトン顔のB美。実は……

う、嘘でしょ!?

B美は代々かなりお金持ちの家系で、しょっちゅう家族で海外旅行や、国内の高級宿に泊まっていたのです。
よく見たらB美の時計やバッグなどは、ハイブランドの物ばかり!
ブランドロゴが目立たないシンプルなデザインのものばかりで、全然気付きませんでした。
皆はB美の持ち物に驚き、詳細を尋ねると、

「この時計は就職祝いでってもらって。こっちのバッグはインフルエンザが完治したからもらいました~!」

と笑いながら言うB美に、全員呆気に取られてしまいました。
悪気は一切なく、彼女にとってはそれが「日常」だったのです。
時計は数百万はするもので、インフルエンザ完治のお祝いで、ブランドバッグ……!?

さらにB美は、「大学卒業したお祝いで、おばあちゃんが車(高級車)を買ってくれて、余ってる土地に家を建ててくれた」という、スケールの大きなエピソードまで教えてくれました。

そして、なぜこの会社で働こうと思ったのかというと、

「一応社会経験しとけって言われて。家から近かったから応募した」

とのことで、本当に自分とは違う世界の人で、こんな桁違いなお金持ちって本当にいるんだと驚いてしまいました。
結局2年足らずでB美は辞めてしまいましたが、仕事に対しては常に一生懸命で、最後まで周囲に丁寧な態度で接する素敵な女性でした。「住む世界が違っても、同じ仕事に向き合う仲間になれる」。そんな多様な価値観に触れられた、貴重な経験となったお話でした。

【体験者:30代_女性ОL、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。

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