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5歳の息子が消えた。知らない番号から着信「お子さんと思われる子を」続く言葉に「何も考えられなく」

  • 2026.1.10

これは、私の友人が体験した話です。休日の駅で行われていたイベント。家族で訪れ、楽しい時間を過ごしていたはずでした。ほんの一瞬、視界から消えた5歳の姿。「大丈夫だろう」という気持ちは、思わぬ形で裏切られます。

人であふれる駅のイベント会場

休日、駅構内で開催されていたイベントに、夫と私、そして5歳と1歳の子ども2人の、家族4人で参加しました。駅は人であふれ、イベント会場の周辺は特に混雑していました。

夫は1歳の子どもを抱っこし、私は5歳の子どもを連れて歩いていました。5歳の子はイベントに興奮していて、テンションもかなり高めでした。

ほんの一瞬で消えた5歳の姿

人混みの中を歩いている途中、ふと違和感を覚えました。気づいたときには、5歳の子どもの姿が見えなくなっていたのです。ほんの一瞬、目を離しただけでした。

夫は1歳の子を抱っこしたまま顔色を変え、必死に名前を呼びながら周囲を探し始めました。最初は私も、「そのうち見つかるよね」とどこか楽観的に考えていました。でも時間が経つにつれて、胸の奥がざわざわし始めました。

やがて私たちは二手に分かれ、改札付近やイベントブース、柱の陰などを探し回りました。

知らない番号からの着信

必死で探している最中、夫の携帯電話に知らない番号から着信が入りました。息子を探すのに必死で一度は取り逃してしまい、すぐにかけ直しました。電話の相手は、なんと警察でした。

「お子さんと思われる子を保護しています」

警察の方から、5歳の子どもが自分の通っているこども園の名前をはっきり伝えたこと、そこから保護者の連絡先が分かったことを聞かされました。「警察署にいる」と聞いた瞬間、一体どれくらいの時間、どれほど探していたのか、何も考えられなくなりました。

「かくれんぼしてた」その一言に

案内された場所へ向かうと、5歳の子どもは警察のそばで、落ち着いた様子で立っていました。そして、何事もなかったかのように言いました。「かくれんぼしてた」その一言を聞いた瞬間、張りつめていた力が一気に抜けました。大事には至りませんでしたが、「もし名前を言えなかったら」と思うと、今でも背筋が寒くなります。

人混みの中では、子どもの一言や行動が、事態を大きく左右します。そして、ほんの一瞬の出来事が、親にとっては“大事件”になる。それを強く痛感した出来事でした。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:北山 奈緒
企業で経理・総務として勤務。育休をきっかけに、女性のライフステージと社会生活のバランスに興味関心を持ち、ライター活動を開始。スポーツ、育児、ライフスタイルが得意テーマ。

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