1. トップ
  2. おでかけ
  3. ハワイの自然が紡ぐ色彩世界をアートにする、クリスティン・バウコム個展「PALI」

ハワイの自然が紡ぐ色彩世界をアートにする、クリスティン・バウコム個展「PALI」

  • 2026.1.9

 

ART|クリスティン・バウコム個展「PALI」

ナチュラルダイアーティスト、クリスティン・バウコム氏の個展「PALI」が、2026年1月10日から2月1日まで、Goyo Gallery(TERRADA ART COMPLEX II 3F)で開催される。

Text by WASEDA Kosaku

伝統技法と現代的視点の融合

バウコム氏は、伝統的な染色技法に着想を得ながら、天然染料の可能性を現代的視点で再定義するアーティストだ。制作の全段階においてサステナビリティを重視し、地元ハワイの自然素材を活用した作品制作を行っている。

本展で発表される作品は、アーティストが居住するヌ・ウアヌ渓谷のパリ・ハイウェイ沿いで採取した植物を用いて制作された。展覧会タイトルの「PALI」はハワイ語で「崖」を意味し、この土地そのものを指すとともに、決断の縁に立つような感覚の象徴でもある。

それは、より良い自分へと踏み出そうとする想いと、古い習慣へ引き戻される感覚との間に生じる内的な葛藤を表現している。大切にしているものと、これから向かおうとするものの間に存在する緊張関係を、作品を通じて具現するという試みなのだ。

会場では、四つの方位から着想を得た四枚パネルの吊り下げ布彫刻「Prismatic」、手作りの竹製ランプシリーズ、植物素材から作られた手漉き作品などを紹介する。

 ナチュラルダイという手法は、本来人類が普遍的に持っていた技術。それが今「アート」として提示されること自体が、私たちと自然との結びつきが時代とともに希薄化していることの証明だ。本展は、人間が自然とつながり続けることの必要性という、本来ごく当たり前の真理を、確かに想起させてくれる。


クリスティン・バウコム

ホノルルを拠点に活動するナチュラルダイアーティストである。ハワイ大学マノア校で自然資源・環境マネジメントの学位を取得し、プロセスを重視した制作と土地に根ざした素材を通じて、アート、エコロジー、コミュニティの関係性を探求している。地元で採取した植物や花、地域のビジネスから集めた玉ねぎの皮やコーヒーかすなど、あらゆる過程でサステナビリティを重視した制作を行っている。近年はファッションレーベルやホテルとのコラボレーションにも活動を広げ、ローハーマン・ワイキキ、プリンスワイキキ、TRUNK(HOTEL)などでインスタレーションを展開してきた。衣服やテキスタイル、体験型インスタレーションを通じて、ナチュラルダイの多様な表現と可能性を提示し、日常生活に取り入れるきっかけを提案している。これまでに『Honolulu Magazine』『Violet』『B Magazine(韓国)』『Hawaii Style(日本)』などのメディアで取り上げられている。

クリスティン・バウコム個展「PALI」

会期|2026年1月10日(土)〜2月1日(日)  

会場|Goyo Gallery(TERRADA ART COMPLEX II 3F)

東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEXⅡ 3F

入場料|無料

問い合わせ先

Goyo Gallary
https://goyogallery.jp/

元記事で読む
の記事をもっとみる