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パリの狭小住宅で実践! 25㎡のワンルームを2部屋に。

  • 2026.1.7

建築事務所Archipellesを創設した建築家エレーヌ・パオリは、パリ・ダゲール通りで、夫とともに25㎡のワンルームを再設計した。二人はこの空間を平方センチメートルごとに機能的に考え抜き、魅力的な2部屋へと変貌させた。そしてそこは美しさに妥協をせず、完成された空間である。

上質な素材、丁寧なディテール、繊細な色使い、巧みな工夫、そしてエレガンスへの追求ーこの25㎡は、最適化と洗練を見事に両立している。photography: Alexis Paoli

建築事務所Archipellesの創設者、建築家エレーヌ・パオリは、オールラウンドなリノベーション会社を率いる夫と、まさに最強のチームを組んでいる。二人は、私道に面した静かな建物の1階にある、状態の悪い25㎡のワンルームを全面的に再設計した。床、断熱、窓......工事は大規模なものであった。しかも、グラフィカルなリズムを与え、仕上げの美しさを重視しながら、合理的な空間配分をなすために、非常に細部にまで配慮されて行われた。小さな空間をスタイリッシュに最適化するためのヒントを、エレーヌ・パオリが解説する。

01. 手入れの行き届いた、シックな玄関をつくる

空間の第一印象を決める玄関には特別な配慮が施され、機能的でありながら、意外性と洗練を兼ね備えた空間となっている。photography: Alexis Paoli

「小さな住まいに"本物の玄関"があることは、大きなプラスです。この前室は、いわば視覚的なトリック。ドアを開けた瞬間に、アパルトマン全体やその限られた広さがすぐに見えてしまわないのです。私たちは、ファロー&ボールの赤みを帯びたオークル色を、壁、トイレのドア、天井にまで施し、この空間を温かみのある囲まれた場所として明確に区切りました。アパルトマンの他の部分とはっきりと区別された、少し特別な場所です。また、25㎡では1cm²も無駄にできないため、電気盤を隠す収納も設けました。玄関正面の壁にある小さなニッチは、鍵や本を置ける実用的な要素であり、柔らかな光を放つ照明であり、同時に装飾的なアクセントにもなっています。」

02. 床材で遊ぶ

見事な床の切り替えのデザイン:リビングを構成すると同時に、奥行き感をもたらしている。photography: Alexis Paoli

「リビングには、くつろぎのスペース、ミニダイニング、そしてキッチンがあります。これらのゾーンを明確にするため、床材を使い分けました。くつろぎスペースとダイニングには、明るい色合いの無垢オーク材のフローリングを。キッチンからバスルームにかけては、施工しやすく耐久性が高く、見た目にも美しいテラゾー調のタイルを用いています。目的は空間を構成することだけでなく、床の帯状の切り替えによって奥行きを演出することでもありました。明るい壁と黒く塗装した巾木のコントラストが、グラフィカルな印象を際立たせています。さらに洗練を加えるため、上質なテキスタイルにもこだわりました。厚手のカーテンはミジア、レースはデダールのものです。また、間仕切りを減らすことで光を住まい全体に行き渡らせています。この効果は、リビングと寝室の間に設けたガラスのパーティションによってさらに強調されています。腰壁部分を高めにしているため、ロナン&エルワン・ボーロウレッによるHAYのソファに座ってもベッドが視界に入らないようになっています。」

03. 機能的かつ洗練された空間としてキッチンを考える

キッチンは、実用性と美しさを兼ね備えた彫刻的なひとつのブロックのような存在。photography: Alexis Paoli

「リビングに組み込まれたこのキッチンは、壁一面を占めています。実用的でありながら、堂々と見せられる場所です。収納のデザインがこのキッチンの要でした。キャビネット本体はすべてイケアのものですが、扉は特注で、明るい白樺の合板を使用しています。これは、意図的に黒いゼリージュの調理台とキッチンパネルとコントラストをなしています。これらの収納は、隣室との間の壁の遮音性を高める役割も果たしています。生活空間をできる限り広く保つため、すべてが徹底的に最適化されました。これは一種のスタイル演習でもあります。ボンヌマズーカンビュスの美しいドアハンドルや、スウェーデンブランドのBBスウェーデン・ハードウェアの取っ手といった、細部への配慮が空間の印象を大きく変えます。品質には一切妥協していません。」

04. 気後れせずに見せる、親密な寝室空間

キッチンと呼応するように、寝室のベッドは白樺材の造作家具に埋め込まれている。photography: Alexis Paoli

「寝室の黒いアルコーブは、キッチン空間と呼応するよう、同じ素材と色を用いて設計されています。床から天井まで収納が設けられ、ベッドの下にも収納ボックスがあります。それでも、丁寧な仕上げによってそれらの機能を目立たせない工夫を施しました。これが大きな違いを生みます。明るい壁には、THPGの黒いベークライトのスイッチを取り付け、白と黒の装飾的な文法の延長になっています。寝室には内側のカーテンを設け、リビングから切り離すことで温かみを加えました。空間を有効活用するため、バスルームへの扉は引き戸になっています。」

From madameFIGARO.fr

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