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フォニックスを学ぶなら幼少期がおすすめ!英語の読み書きの習得には暗記と使い分ける学習法がおすすめです

  • 2026.1.4

最近耳にする「フォニックス」ってどんな学習法?どんな仕組みで英語の読み書きを身に付けていくの?そんな疑問について、アライブインターナショナルスクール兼アライブイングリッシュスクール校長の三井博美さんに伺いました。

ママ広場

皆さんは、英語のスペルを覚えるとき、どのように覚えていましたか?知らない単語を音読することができますか。私が学生の頃には、新しい単語は何度も書いてスペルを覚えていました。

英語のノートに繰り返し書き続けて覚える、そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。私自身も、授業中に知らない単語が出てきて先生にあてられたとき、あてずっぽうで何とか音読した記憶があります。つまり、かつては英単語を「書いて暗記する」方法が主流でした。ところが、最近、幼少期から英語を学んでいる子どもたちは、まったく違う方法で英語の読み書きを身につけています。その代表的な学習法が、フォニックス(Phonics)です。

フォニックスとは、英語の「音のルール」を学ぶ方法

一般にフォニックスとは、「英語の文字(つづり)と音の関係性を、ルールとして学ぶ方法」と言われています。アルファベットや文字の組み合わせが、どのような音を出すのかを体系的に学ぶ学習法です。具体的には、最初に26文字それぞれの音を学び、その後、文字の組み合わせによる音の変化や、前後の文字によって起こる読み方の違いなどを積み重ねていく手法です。この積み重ねによって、「読める力」と「書ける力」が同時に育っていきます。

アルファベットの「名前」と「音」は違う

ここで、とても大切なポイントがあります。それは、アルファベットの「名前」と「音」は違うということです。たとえば、私たちは次のように習ってきました。

・A は「エイ」
・B は「ビー」
・C は「シー」

これはアルファベットの「名前」です。一方、フォニックスでは、

・A →「ア(æ)」
・B →「ブ(b)」
・C →「ク(k)」

というように、「音」で発音するのです。たとえば dog という単語では

・d(ディー)ではなく「ドゥ」
・o(オウ)ではなく「オ」
・g(ジー)ではなく「グ」

というルール通りの音をつなげることで、「ドッグ」と自然に読めるようになる、というものです。こうした点もあり、私はフォニックスをいつもスクールで「魔法のように英語が読めるようになるルール」と子どもたちに言っています。

さらに、学びを続けていくと、フォニックスでは、「マジックe」と呼ばれるルールなども学びます。たとえば、mineのように、最後のeを発音しないことで、前の母音の音が変わる単語です。このような発展したルールも少しずつ覚えることで、初めて見る単語でも推測して読める力が育ちます。その結果、多少読み方がわからない単語に遭遇しても、複雑な単語でも、英語をスラスラと音読する力や聞いた音を正しく書く力(ディクテーション)が、同時に身につきます。

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フォニックスは、いつから学べばよいの?

私は、フォニックスの学びは幼少期から始めるのがよいと考えています。理由は、フォニックスがゲームと非常に相性の良いからです。たとえば、

・文字の穴あけクイズ
・同じ音の単語をリズムよく発音する練習
・体を使ったゲームやアクティビティ

など、フォニックスと関連させられる、楽しみながら学べる方法がたくさんあります。また、お子さまに下記の点が当てはまればフォニックスととても相性が良いタイプといえます。

・音まねが好き
・パズルが好き
・リズムに乗ると声が出やすい
・体を動かすと集中しやすい

もちろん、上記に当てはまらなくてもフォニックスが得意になった子もたくさんいます。フォニックスは、「英語の勉強」ではなく「遊び」の中で自然に力が伸びていく学びの方法なのです。

私が校長を務める英語の保育園や英会話教室では、未就園児のうちから、歌を使ってフォニックスに触れる機会を設けています。通常のアルファベットの歌とは別に、フォニックスの歌を取り入れ、歌に出てくる『実際のもの(ハンズオン)』を使いながら幼少期から音を学びます。
一方で、英語が慣れてきた小学生頃から始め、資格試験などにチャレンジしている子も多くいます。
年齢に合った方法で取り組めば、どの年齢で始めても十分に効果が期待できます。

フォニックス読みのデメリットとは?

フォニックスはとても優れた学習法ですが、万能ではありません。これは、私の体験談ですが、当校の幼少期から中学生・高校生まで長く子どもたちを見てきた中で、常に感じていることがあります。それは、中学校や高校での英単語テストです。フォニックスをよく理解している子は、長い単語や初めて見る単語でも、音を頼りにわりと正確にスペルを書けてしまいます。しかし、英語にはフォニックスのルールから外れるイレギュラーな単語も多く存在します。その場合、「音では合っているけれど、正確なスペルでは間違っている」という傾向があるのです。
つまり、フォニックスができるがゆえに、スペルを細かく覚えきれていなくてもなんとかなるだろう、という意識が出てきてしまうのです。

この点については、スペルがあいまいな単語が出てきた場合や試験で正確さが求められる場合などについては、何度も書いて覚えるという「日本式の昔ながらの学習法」を併用することもとても大切だと私は感じています。

大切なのは「使い分け」

フォニックスは、読む力、聞いて書く力、初見の単語に挑戦する力を育てるのに非常に優れています。一方で、正確なスペルが求められる場面では、書いて覚える学習も必要です。フォニックスか、暗記か、ではなく「両方」でトライすることが大切です。年齢や目的に応じて使い分けるスキルを持つことも重要です。これが、英語力を伸ばす近道です。

週1回でも成果が出る「読める!」実感が育つフォニックス

最後に、フォニックスの成果はどの位で出るのか、経験をもとにお伝えいたします。英会話(スピーキング)の力が伸びるにはかなりの時間がかかりますが、フォニックスは、週1回・50分程度の学習でも、しっかりと学べば、1年ほどで目に見える成果が出やすいのが特徴と言えます。

子どもたちは、読めるのが嬉しくなってくると、街中の看板や英語が書かれた服、絵本などを見て、ひとり言のように声に出して読むことを始めます。子どもながらに、「あ、読める!」と感じる瞬間が日常の生活の中で確実に増えていくのです。

ぜひ、お子さまを観察して、自分の服や看板などを見て少しでも英文字を読もうとしていたら「読めるようになってきたね」と褒めてあげてください。そして、

・日常生活で見つけた英文字を一緒に音読する
・正解よりも「読もうとしたこと」を褒める
・できなかった時も、挑戦を認める

という方法などを実践されるとより、フォニックスへの学びの意欲も上がってきます。

子どもたちの英語力を伸ばす最大の鍵は、モチベーションです。フォニックスの学びを子どもたちの自己肯定感や自己効力感につなげるためにも、「読めた!」という小さな成功体験を見逃さず、温かく見守ってあげてくださいね。

執筆者

プロフィールイメージ
三井博美
三井博美

株式会社アライブ CEO
経歴
サンフランシスコ州立大学経営学部卒業
名古屋大学大学院法学研究科修了
メーカーやベンチャー企業の海外渉外部門、アジアで海外勤務後、その経験を活かし2001年に株式会社アライブを起業。

名古屋市内で「アライブインターナショナルスクール」など9拠点を展開。
ハーバード大学のリーダーシップの専門家やシリコンバレーの教育家と連携し、世界最先端グローバルリーダー育成プログラムを提供。
現在は、スタンフォード大学の幼児教育施設で教育者向けプログラムに定期的に参加し、幼児教育への学びを探究。

「教育の力でよりよい世界をつくる」を信念に、英語・STEAM・SDGsを軸とした教育を実践。保育士や心理学プラクティショナーの資格を保持し、東海地区50以上の園・小学校・中学校・高校で、英語のプログラムやキャリア教育などを実施。公立・私立校でのキャリア教育の講師も務める。

【著書】
『超エリート英語教育』(ラーニングス)、絵本『ピーヨン、とべるよ』『クリスマスにはなにがほしい?』

株式会社アライブ

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