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おでんは「切って入れるだけ」?『母さんに悪いことをした、、、』家事を蔑む夫が改心したワケ

  • 2026.1.2

冬になると食べたくなるのが「おでん」ですよね。具材のバラエティも豊かですし、食べると体が温まります。そんなおでんも、一部では「ご飯に合わない」「手抜き料理」といわれることがあるようです。今回はそんなおでんがきっかけで、旦那さんの家事に対する思い込みを正した経験のある筆者の知人、Oさんのお話です。

画像: おでんは「切って入れるだけ」?『母さんに悪いことをした、、、』家事を蔑む夫が改心したワケ

食事にうるさい旦那

Oさんは毎日フルタイムで働きながら、家事とまだ小学生の2人の子どもの育児もこなすという忙しい毎日を送っていました。

旦那さんは仕事が忙しく、毎日帰宅が遅いのでOさんはほぼワンオペ。忙しい毎日ですが「仕事の活力になるものを」という旦那さんのこだわりが強く、Oさんはプレッシャーを感じながら手の込んだものを作っていました。

その理由というのは、旦那さんがとても食事にうるさいこと。仕事で疲れて帰って来ているのだから、翌日の活力になるような料理が食べたいとのこと。

ときには残業で帰宅が遅くなったOさんがレトルト食品を活用することもありましたが、旦那さんは不満げな顔をしてほぼ口をつけないことも。家事の大変さを想像してもらえないことに、Oさんは人知れず傷ついていました。

そんなある冬の日、Oさんは夕飯に子どもたちも大好きなおでんを作って出しました。すると帰宅した旦那さんは食卓をちらっと見るなりため息をついたのです。

おでんは手抜き料理?

「おでんか…… おでんなんか家でラクするためのメニューだろ。疲れて帰ってきたのに手抜き料理食わすわけ?」
「別にそういうわけじゃないけど」
旦那さんはおでんのたっぷり入った鍋を指さして続けました。
「こんなの具材を切って入れるだけなんだからラクだろ。仕事じゃないんだからって、甘えるなよ」
そこまで言われて、さすがのOさんも堪忍袋の緒が切れました。
そして、大切に保管していた古いノートの1ページを旦那さんの目の前に突きつけたのです。

「これを見て。あなたのお母さんが、いつか私に役立ててほしいって残してくれたおでんのレシピよ」
そこには具材の下処理から、昆布と鶏ガラを使った出汁の取り方など、おでんを作るにあたっての煩雑な工程が、昨年亡くなったばかりの義母の几帳面な字で事細かに書いてありました。それは、Oさんがその日、時間をやりくりして忠実に再現した工程そのものでした。

「え、こんなに工程多いの? おでんなのに?」
旦那さんは驚いた様子で読み始め、ハッと何かを思い出したような表情を浮かべました。

「俺はずっと母さんに、おでんなんか作って手抜きするなって言ってた。まさかこんなに大変だったなんて」
旦那さんは絶句したまま涙を浮かべ、ノートを握りしめました。自分が「手抜き」だと切り捨ててきたものが、実はどれほどの時間と想いで作られていたのか。亡き母への後悔と、目の前のOさんに対する申し訳なさで、言葉が出てこなかったようです。

しばらくの沈黙の後、旦那さんは気まずそうに、けれどもしっかりと「知らなかった。今までごめん」と、Oさんに謝罪の言葉を口にしました。

それからというもの、旦那さんの態度は少しずつ変わり始め、食卓やレトルト食品を見て「手抜き」だと決めつけることはなくなったそうです。

おでんって実は出汁をとるところから始めると、意外と手間がかかる料理なんですよね。でも一番大切なのは、手間の数ではなく、家族を想う気持ち。旦那さんがそのことに気づいてくれて、本当によかったです。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。

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