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お酒は「どう飲むか」で老け見え回避!?つまみの選び方で差がつく【老けない食べ方の新常識#5】

  • 2025.12.26

お酒は「どう飲むか」で老け見え回避!?つまみの選び方で差がつく【老けない食べ方の新常識#5】

お酒は好き。でも無理はしたくない。実は、お酒の飲み方ひとつで、体への負担は大きく変わります。老けないための分かれ道は、「どう飲むか」を少し意識すること。話題の新刊『最新科学でわかった 老けない食べ方の新常識』(三笠書房)から、二日酔いを防ぐおつまみと、体にやさしい飲み方をご紹介します。

お酒のつまみにはチーズとナッツがおすすめ

お酒は、人生の楽しみの一つ。お酒が好きな人にとっては、飲酒がもたらす幸福感は、時に心身を癒してくれます。

しかし、老化を進め、健康を害するリスクファクターになることも事実。とくに注意したいのが、アセトアルデヒドです。

アセトアルデヒドは、体内でアルコールを分解する際に発生する毒性の強い物質で、アルデヒド(※1)の一種です。細胞を傷つけたり、AGEs(※2)の生成を促進させたりする作用があります。しかも、二日酔いの原因にもなる物質です。

<用語解説>
※1「アルデヒド」
糖が体のタンパク質と結びついて劣化させてしまう現象のことを「糖化」といいます。糖化を促進する原因が、体内毒素「アルデヒド」です。アルデヒドはまさに「有毒ガス」。糖化反応を糖の何倍も速く、あっという間に進めてしまう性質があります。血糖値の上昇をゆるやかに抑えることができれば、アルデヒドの生成も抑えられることが明らかになりました。

※2「AGEs」
エージーイー。「終末糖化産物」。糖化反応の最終段階でつくられるさまざまな化合物の総称で、最終的に老化を促進する物質。

ですが、ちょっとした工夫で、お酒の悪影響を和らげることができます。

まず、つまみにはチーズとナッツがおすすめ。これらがつまみの定番なのは、おいしさだけが理由ではありません。タンパク質と脂質が豊富であることから、食後高血糖を防いで、アルデヒドの発生を抑えてくれるのです。

飲酒は、ビタミンB群、マグネシウム、亜鉛、カルシウムなどの栄養素を消耗することが知られています。チーズとナッツには、その消耗しやすい栄養素が豊富に含まれていて、飲酒時の栄養バランスを補うことができるのです。

飲む前に「ゆで卵を食べる」のもコツ

もう一つ大事なのは、宴会前に糖質の少ない食べ物をお腹に入れておくこと。たとえば、コンビニで買えるようなゆで卵やサラダチキンでよいでしょう。

空腹でお酒を飲むと血糖値が上がりやすいだけでなく、アルコールの吸収が早まり、アセトアルデヒドの発生量が増えやすいのです。お酒を飲む前のゆで卵やサラダチキンは、老化予防に重要な役割を果たしてくれるのです。

さらに、宴会の前には「ウコン」を摂っておくのも一つの手です。ウコンに含まれる成分には肝機能のサポート作用があり、アルコール代謝やアセトアルデヒドの分解を促進する働きがあるとされています。さらに血流促進、抗酸化、抗炎症といった飲酒のダメージを抑えてくれる作用も期待できます。

お酒は「どう飲むか」が、老けないための分かれ道。心にも体にもやさしい飲み方を、ぜひ意識しましょう。

※この記事は『最新科学でわかった 老けない食べ方の新常識』八木雅之著(三笠書房)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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