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東京のタクシー運転手さんにホロリ! 高くなりそうな乗車賃に戸惑う私。思わぬ返事に「今でも忘れられない」

  • 2025.12.24

筆者の話です。
東京旅行中に体調を崩し、タクシーでの移動を選ぶことに。
不安でいっぱいの時間の中で、運転手さんのひと言がそっと心をゆるめてくれました。

画像: 東京のタクシー運転手さんにホロリ! 高くなりそうな乗車賃に戸惑う私。思わぬ返事に「今でも忘れられない」

熱中症っぽくなり、タクシー移動を選ぶ

東京旅行中、荷物の重さと広い駅を歩き回ったせいか、立ち止まった瞬間に視界がふっとにじみました。そのあと、体全体が急に重くなり、このまま歩き続けるのはむずかしいと判断。
ベンチで休んで水分を取った後、タクシー移動を選ぶことにしました。

現在地からホテルまでは距離があり、アプリの目安は4,000〜5,000円。
運転手さんにも「そのくらいかな」と言われて少し肩の力が抜けました。
座席に落ち着きながら「とにかく早くホテルに着きたい」と心の中でつぶやいていたのです。

渋滞に巻き込まれ、じわじわ募る不安

走り始めは順調でしたが、都心へ向かうにつれ車が増え、流れがゆっくりになっていきました。
信号待ちのたびにメーターが小刻みに上がり「え、こんなに早いの?」と胸の奥がざわつきます。
アプリの表示を上回りそうな気配に、焦りがじわじわ広がりました。

旅行初日の予定外の出費に、気持ちは落ち着く暇がありませんでした。

つい本音が漏れ、ドキドキがピークに

メーターが予想以上の速さで進んでいくのを目の当たりにし、とうとう耐えられず、
「もう少しかかりますよね……?」
と運転手さんに聞いてしまいました。

言うつもりのなかった言葉が勝手に口をついて出て、自分でも余裕がなくなっていたのがわかります。
体調のしんどさと金額への不安が重なり、車内ではずっとそわそわした時間が続いていました。

思わぬ“ひと言”にふっと力が抜けた

ホテルに到着し、おそるおそるメーターを見ると、なんと5,000円!
そして運転手さんがこう言いました。
「あの道を通ると本来大体6,000円ぐらいだけど、実はもっと近道があってそちらを使わせてもらいました。せっかくの旅行、楽しい思い出作ってね!」
と、やさしく声をかけてくれました。

そのひと言に、不安だった気持ちがすっとほどけていくのを感じました。
旅の途中で出会った思いがけないやさしさが、今でもじんわりと温かく残っています。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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