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『Football Manager26』プロデューサーに聞く、最新モーションはリアルな試合からすぐお取り寄せ

  • 2025.12.19

11月5日に『Football Manager26』がPC(Steam/Epic Games Store/Windows)/ Mac、PlayStation®5 / Xbox Series X|S、Netflix、Apple Arcadeにて発売された。

12月4日にはPS5 パッケージ版、NintendoSwitch版(ダウンロード版、パッケージ版)がリリースされた。Football Managerシリーズは、サッカーの監督業をシミュレーションできるとして20年以上ベストセラーを続けている歴史のあるサッカーゲームだ。筆者である私も2000年頃から何度もプレーしてきた。

近年は、10万人以上の豊富なサッカー選手のデータベース、リアルな戦術から、Football Managerシリーズをプレーした後に、現実世界でサッカーの指導者として有名になるというケースも出現している。

編集部では、2023年に続きプロデューサーであるマイルズ・ジェイコブソン氏を直撃した。

画像: マイルズ・ジェイコブソン氏 (C)SEGA
マイルズ・ジェイコブソン氏 (C)SEGA

Qoly編集部(以下、略) まずは、ゲームの発売おめでとうございます。一番ユーザーに見て欲しいポイントを教えてください。

マイルズ(以下、略) 新しく作られたタクティクスのモジュールです。これまでは、フォーメーションを組んでそれで終わりだったのですが、今回はポゼッション時はこのフォーメーション、ボールを持っていない時は…と細かく設定できるようになりました。

――現実のサッカーの戦術では、今では試合中に複数のフォーメーションを使い分けることが普通です。

はい。現実のサッカーの流れを見ていますと、それが主流になってきているのかなと。であれば、そういうことができるようにならなくてはいけないと考えています。

また、ゲーム画面が綺麗になりましたので、そこはシンプルに魅力の1つかなと思います。

――『Football Manager』シリーズといえば、シリーズ当初は「試合画面を見る」「テキストを読む」という印象が強かったのですが、FM2024でもかなり綺麗だと感じていました。今回は、さらに綺麗になっていますね。

2種類のモーションをとっています。モーションキャプチャーとは別にVRとかで使用されているボリュメトリックキャプチャーという技術を使っています。

――VRで使われているボリュメトリックキャプチャーとは何でしょうか?

被写体を3次元で動画のように撮影・計測する手法です。

現実の試合を見て「このプレーすごい」、「この動きはゲームにないな」と思ったら、VRの会社と連携をしていますので、そのデータをもらってゲームに再現することができます。

――イブラヒモヴィッチのカンフーキックがすぐに再現できるみたいな!!これまでのモーションキャプチャーではできなくて、ボリュメトリックキャプチャーだとできることをもっと詳しく教えてください。

イブラヒモヴィッチは引退したので、彼を気にしなくてよくなったのはちょっと助かりました(笑)。

話を戻しますと、モーションキャプチャーの歴史は、20年ぐらいあって皆さんも知っていると思います。実際に、モーションキャプチャーでは俳優や、セミプロの選手に協力してもらっているのですが、実際の試合って違うんですね。

――違う?

はい、プロの選手が実際の試合でやっている動きは、真似できないところがあります。例えば、試合に集中しているからこそ出る癖がありますよね。

――ゾーンに入って、普段ではできないような動きが出たみたいな話ですね?

スタジオでのプレーと、観客が満員のスタジアムでプレッシャーがかかった状況でのプレーは違うじゃないですか。

『Football Manager 2024』でも走るモーションでボリュメトリックキャプチャーを使用していましたが、今回はシュートであるとか、フリックであるとか他の動きにも採用することができました。

私たちのゲームがリアルに近づくための存在がボリュメトリックキャプチャーだと思っています。

――ありがとうございます。

(中編へ続く)

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