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「数学ってなんの役に立つの?」学校では教えてくれない、数学で身につく“一生モノの能力”って?

  • 2025.12.18

“数学”を勉強する意味。あなたは答えられますか?

「算数は生活に役立つけれど、数学って結局なんの意味があるの?」中学生に上がったあたりから、誰もが一度はそんな疑問を抱くかと思います。買い物でお釣りを計算したり、時間を逆算したり、レシピを倍量にしたり――“算数”は実感を伴って生活の中に存在しています。でも、方程式、文字式、関数、証明、三平方の定理……となってくると、突然“日常から離れた世界の話”に感じてしまう。そしてテスト前の机に向かうたびに、心のどこかでつぶやいてしまうのです。「これって、社会に出てから使う事あるの?」

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さらに困ってしまうのは、大人でさえこの問いに明確に答えられないこと。実際、保護者世代が数学に苦手意識を抱いているケースはとても多く、「私も学生の頃は分からなかった」「結局使わないまま大人になった」の声は珍しくありません。「役に立つから勉強しなさい」と言いたい気持ちはあるのに、うまく説明できない。その“モヤモヤ”こそが、子どもたちの「数学って必要なの?」の疑いを強めてしまうのです。しかし、本当に数学は“意味がない”のでしょうか。確かに、数学は算数と比べて生活とのつながりが見えにくい学問です。けれど、数学が教えているのは数字そのものだけではありません。もっと根本的な、“考え方の型”や“問題解決のための視点”、そして“世界を読み解くための言語”としての役割が隠されています。では、数学の学びが具体的にどんな価値を持っているのか――。学習参考書出版社を舞台に、参考書オタク男×サブカルミーハー女のお仕事コメディ漫画『ガクサン』のエピソードから、その答えを詳しく紐解いていきましょう。

「数学って役に立つの?」中高生なら一度は思う疑問

ひょんなことから中高生の学習をサポートする無料教室の見学をすることになった、参考書出版社勤務の茅野うるし。そこで、ひとりの女子生徒の「数学って、私の人生の役に立つの?」という率直な疑問に直面します。

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“算数は日常に役立つ。でも数学は意味がない”。大人である自分すら、まだその答えを見つけられていない――。その戸惑いをきっかけに、うるしは“数学を学ぶ意味”を探ることにします。「まず自分がきちんと学び直そう」と、文系向けの数学参考書を手にとるもの、慣れない数列に瞬時に眠気が襲ってきます。そこに現れたのが、同じ部署の“偏屈参考書オタク”福山でした。

「数学は“思考力”を育てる科目」――参考書オタクが語った本質

福山が語ったのは、数学が持つ“本当の価値”。それは、社会に出てからも必要な6つの“思考体力”を育てることでした。

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●数学が鍛える6つの“思考体力”(1)自己駆動力:問題に対して、解決するぞ!とやる気を出せる力(2)多段思考力:難しい問題でも考え続けるためのスタミナ(3)疑い力:自分の判断が間違ってないか冷静になって疑う力(3)大局力:問題の全体を俯瞰して眺めてみる力(4)場合分け力:問題の解決法がいくつか考えられるときに、どの選択肢が適切か正しく評価できる力(5)ジャンプ力:どうにもならないときに新しい視点から発想を得られる力これは近年よく聞く“非認知能力”にも通じる力です。たとえ将来、数学を直接使わない仕事に就くとしても、問題を整理し、粘り強く考え、視点を切り替えて解決へ向かう――その一連の動きは、大人になっても仕事や人生で必要不可欠です。つまり数学とは、「計算のテストのため」ではなく「考え抜く力を身につけるため」に学ぶ科目だったのです。

日常の中に“数学”を見つける力

さらに、思考力を伸ばすためには、参考書や問題集だけでなく、日常の中で数学的な意識をもつことも欠かせないと話す福山。しかし、うるしは現実生活で数学的に考えるタイミングが、いまいちピンと来ていない様子です。勉強とは別の世界にあるように思える数学が、私たちの生活にどう関わっているのか…。そんな疑問に対して、福山はまさかのひと言。「スマホ出せ」突然の指示に戸惑いながらも、うるしはスマホを手に取ります。福山がうるしに、検索するよう促したワードは――「数学 ドーナツ」

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半信半疑で検索してみたうるしは、表示された結果に思わず声を上げます。その理由と意味は、どうぞ漫画本編でお確かめください。

ガクサン『うるしの知らない数学の世界』

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