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クリスマスには「くるみ割り人形」を!活発な4歳男児でも楽しめる!親子でバレエ鑑賞するコツ

  • 2025.12.17

クリスマスといえばクリスマスツリー? サンタクロース? プレゼント?我が家の場合、ここに加わるのはバレエ「くるみ割り人形」! そう、チャイコフスキーの音楽で有名なあのくるみ割り人形です。こんにちは、小4と小1の兄弟を育てている母、みみずくです。我が家の子どもたちは、公園を駆け回りながら生き物を探すようなタイプ。正直なところ音楽だとかバレエだとか、芸術鑑賞にはほど遠いイメージです。ところが長男が小1、次男が4歳の年少児だった頃、バレエ「くるみ割り人形」の公演を最初から最後までたっぷり2時間、楽しく鑑賞することができました。

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その理由は、物語と音楽を事前に無理なく予習して、ふたりともくるみ割り人形が好きになっていたから!クリスマスにぴったりな「くるみ割り人形」の物語と音楽を、親子で楽しく学べる方法をご紹介します。

そもそも、くるみ割り人形の物語って?

くるみの実を割ることができるドイツの伝統工芸品、それが「くるみ割り人形」です。そのくるみ割り人形をクリスマス・イブにプレゼントされた少女が、夢の世界を旅する物語が、ドイツの作家・ホフマンによる童話「くるみ割り人形とねずみの王様」です。さらにその童話をもとに、チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽が、今やクラシック・バレエを代表する作品のひとつになった「くるみ割り人形」です。クリスマスの物語ということで、クリスマスシーズンは世界中で上演されています。

くるみ割り人形の絵本を選ぶ時はここに注意!

「くるみ割り人形の物語」と言っても、ホフマンの童話と、チャイコフスキーのバレエの物語では、内容がところどころ異なります。まず、ホフマンの童話では主人公の少女は「マリー」です。一方、チャイコフスキーのバレエ物語では、主人公の少女は「クララ」になっています。主人公がくるみ割り人形をプレゼントされるところや、夜にねずみの王様が現れるシーン、くるみ割り人形と夢の国に行くところは同じですが、細かい物語の展開は違います。そのため、“バレエ「くるみ割り人形」を鑑賞するための事前準備”として絵本を選ぶ場合は、ホフマンの童話なのか、チャイコフスキーの物語なのか、注意が必要です。

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たとえば、有名な「はじめての世界名作えほん」シリーズの「くるみわりにんぎょう」(ポプラ社)は、主人公の名前が「マリー」で、ホフマンの童話の内容です。もちろん、絵本として読むには素晴らしい1冊ですが、これを読んでチャイコフスキーのバレエを観ると、展開の違いに違和感を覚えてしまいます。

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一方、こちらの「くるみわりにんぎょう」(徳間書店)は、主人公の名前が「クララ」で、チャイコフスキーのバレエと同じです。王子の姿になったくるみ割り人形とともにクララはお菓子の国に行き、こんぺいとうの精たちから歓迎を受けます。くるみ割り人形の絵本はたくさん出版されています。「元になった童話とバレエの物語は違う」ということを念頭に置き、主人公の名前を確認したうえで、選ぶことをオススメします。

聞きなじみがある曲とない曲

チャイコフスキーの作曲した「くるみ割り人形」は、バレエの舞台にあわせて演奏されるため、複数の短い曲で構成されています。「花のワルツ」や「金平糖の精の踊り」、ソフトバンクのCMでおなじみの「葦笛の踊り」など、たとえ曲名は知らずとも、「あ、聞いたことがある!」という曲もたくさん!そんな「聞きなじみのある曲」の多くは、第2幕の曲です。バレエ「くるみ割り人形」は、クララがくるみ割り人形をプレゼントされ、ねずみの王様と対決する第1幕と、お菓子の国に行き、お菓子の精たちから歓迎を受ける第2幕があります。知ったことがある曲が第2幕ばかりだと、せっかくバレエを観に行っても、第1幕がつまらなく感じてしまう懸念も!

音楽を覚えるのに最高のアニメ

くるみ割り人形の曲を、第1幕から「聞きなじみのある曲」にするため、オススメなのが「トムとジェリーのくるみ割り人形」です。

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トムとジェリーなので、もちろん内容はトムとジェリーが追いかけっこをするテンポのよいコメディーストーリー! ラストは感動シーンもある、クリスマスに起きた奇跡の物語です。内容自体はくるみ割り人形とは関係ありません。ただ、物語のBGMに使われている曲が、すべてくるみ割り人形の曲なんです。第1幕のいわゆるマイナーな曲もすべて使われていて、しかもどれも物語にぴったりなので、子どもたちの記憶にも残りやすいです。このDVDを観た後にバレエを観ると、「あ、この曲は、トムとジェリーで洞窟のシーンに使われていた曲だ」なんて子どもたちはすぐにわかって、バレエもさらに楽しく観ることができます。

音がなる仕掛け絵本で、さらに物語と音楽を覚える!

「DVDなどを使わなくても、子どもが自由にくるみ割り人形の音楽を楽しんでほしい」そんな時にオススメなのが、音のでるしかけえほんシリーズ「チャイコフスキーのくるみ割り人形」(大日本絵画)です。

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クララを主人公にした、チャイコフスキーのくるみ割り人形の絵本で、物語にあわせてバレエ音楽を楽しむことができます。

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「ここを押す」というボタンを押すと、そのページのシーンの曲が流れます。曲は全部で10曲! もちろん、世間一般的にはあまり聞きなじみのない、第1幕の曲もあります。

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曲が流れるのはもちろん、高級な質感の表紙と、美しいイラストがクリスマスにぴったりで、プレゼントにもオススメの絵本です。チャイコフスキーのくるみ割り人形 (音のでるしかけえほん)【作者】ケイティ・フリント/ ジェシカ・コートニー・ティックル (イラスト)/ 中井川玲子 (翻訳)【出版社】大日本絵画※QRコードで公式紹介ページが開きます

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ぜひ親子でバレエ鑑賞を!

物語と音楽を親子で予習したら、ぜひ実際にバレエを鑑賞してみてください。「くるみ割り人形」は人気のバレエ作品なので、子ども向けの公演も行われています。また、バレエやクラシックコンサートの公演情報を紹介する「光藍社」の公式Youtubeでは、ウクライナ国立バレエによる「くるみ割り人形」を全編観ることができます。「いきなり子どもと舞台を観に行くのは不安」という場合は、家でこちらを観てみるのもオススメ!クリスマスシーズンにぴったりな「くるみ割り人形」。ぜひ、この機会に「バレエ鑑賞」という一歩を超えて、親子で楽しいクリスマスをお過ごしください。

【Profile】みみずく

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小4長男、小1次男、夫の4人家族。昆虫、爬虫類、古生物、深海生物などの生物のほか、読書、工作、ロボコンなど幅広く興味関心がある兄弟に振り回されながらも、発見に満ち溢れた日々を送る。学校での勉強以上に、世界中に「楽しいことがたくさんある」と感じられる目を養うことが目標。ワークショップや観察イベント、ミュージアムなどの体験情報や、日常の中でも手軽に楽しめる体験の仕方について発信している。

Blog:たのしいをつくる~小4&小1わくわく兄弟

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