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【2025年ドラマTOP10】元テレビ局スタッフが勝手にランク付け! 同率1位は『ホットスポット』と……

  • 2025.12.22

 

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

2025年、名作となる多くのドラマが放送されました。

そこで、今回はNHKや配信サービスを除く「民放テレビ局」で放送された作品に絞り、面白かったドラマTOP10をランキング形式で紹介。全てのドラマを視聴している元テレビ局スタッフの筆者が2025年を振り返り、自信を持っておすすめできるドラマを独断と偏見でランク付けしました。

10位:『119エマージェンシーコール』(フジテレビ系)

まず、1月13日から月9ドラマとして放送された『119エマージェンシーコール』を10位に選びます。同作は、清野菜名さんが初のゴールデン帯ドラマで主演を務めた作品で、消防局の通信指令センターが舞台。通信指令センターで働く指令管制員たちの姿がリアルに描かれ、どうやって救急車や消防車が出動しているのかを知れる有意義な作品となりました。

ドラマでは、迷惑電話などに翻弄される指令管制員たちの苦悩も描かれ、横浜市消防局全面協力のもと、最新の消防司令センターをセットで再現するなど、見応えのあるドラマに仕上がりました。フジテレビの不祥事などで諸問題も起こりましたが、最後まで出演者たちは素晴らしい演技を見せて人気を獲得。2026年1月3日にはスペシャルドラマとして『119エマージェンシーコール2026 YOKOHAMA BLACKOUT』が放送される予定です。

 

9位:『御上先生』(TBS系)

次に紹介するのは、日曜劇場で放送された『御上先生』です。2025年1月19日から放送がスタートした作品で、主演は松坂桃李さんが担当。文科省のエリート官僚が高校の教師となり、日本の教育を変えていく姿が描かれた変わった設定のドラマとなりました。

松坂さんが演じたのは、東大卒のエリート文科省官僚・御上孝で、官僚派遣制度で私立高校への出向を命じられる役。これまでにない教師役となり、独特な雰囲気の御上にハマった人も多いのではないでしょうか?

松坂さんは、同作の演技で「東京ドラマアウォード2025」の主演男優賞を受賞。高石あかりさん(※高ははしごだか)、上坂樹里さん、奥平大兼さんなどの注目の若手俳優も多く出演し、複雑な伏線回収も楽しめます。

8位:『相棒season24』(テレビ朝日系)

8位に選んだのは、シリーズ誕生25周年を迎えた『相棒season24』です。水谷豊さん演じる杉下右京と寺脇康文さん演じる亀山薫の黄金コンビは、今回で通算11シーズン目に突入。新シーズンも安定した面白さでした。

もはや定番とも言える名作ドラマですが、初回スペシャルでは初めて“講談”の世界を描くなど実験的な取り組みも実施。右京と薫のコンビネーションもさらに進化し、誰が見ても満足できるドラマに仕上がっています。

7位:『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系)

10月期の日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』を7位とします。早見和真さんの小説(新潮社)が原作のドラマで、主演は妻夫木聡さん。12月14日に最終回が放送されたばかりです。

競馬の世界を舞台としたドラマで、人間と競走馬の20年にわたる物語が「継承とは何か」という壮大なテーマで描かれました。JRAの全面協力で撮影され、実際の競馬場で繰り広げられる競走馬のレース映像も迫力満点。佐藤浩市さん、目黒蓮さん、松本若菜さんという実力派が勢ぞろいし、競馬に興味がない人が見ても面白いドラマとなっています。

6位:『しあわせな結婚』(テレビ朝日系)

6位には、7月17日からテレビ朝日系で放送された『しあわせな結婚』がランクイン。阿部サダヲさんがテレビ朝日系の連続ドラマで初主演を担当し、演技派の松たか子さんが共演したドラマです。

人気脚本家の大石静さんが描き出したのは、愛する妻の秘密がどんどん暴かれていく夫婦の愛を問うマリッジサスペンス。松さんが演じた鈴木ネルラはとにかく謎が多い女性で、主人公の人気弁護士・原田幸太郎が翻弄される姿を楽しめる作品です。ドラマでは、ネルラを中心にさまざまな伏線が用意され、考察合戦が行われた作品となりました。

5位:『家政夫のミタゾノ(第7シリーズ)』(テレビ朝日系)

そして、2016年10月にスタートしたシリーズの最新作『家政夫のミタゾノ(第7シリーズ)』を5位とします。松岡昌宏さん主演でおなじみの『家政夫のミタゾノ』の第7シリーズは2025年1月14日から放送を開始。新人家政婦・大門桜役で久間田琳加さんが初参加し、人気シリーズを盛り上げました。

今作でも、主人公の女装した大柄な家政夫・三田園薫(通称:ミタゾノさん)が大暴れ。松下奈緒さんなど豪華ゲストが数多く登場し、ミタゾノさんの奇想天外な行動が楽しめる作品となりました。

4位:『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系)

4位に推すのは『波うららかに、めおと日和』です。4月24日から放送されたドラマで、西香はちさんの漫画(講談社)が原作となります。同作では、ドラマオリジナルストーリーを交えつつ、主演を芳根京子さん、共演を本田響矢さんで実写化。原作の世界観を生かしつつ、昭和初期を舞台に交際0日婚をした夫婦のピュアなラブストーリーが描かれました。

主人公の江端なつ美と夫となる江端瀧昌は、恋愛さえ未経験。そんな2人が見せるじれったい新婚生活の様子が大反響を生み出しました。各放送回で胸キュン場面が繰り広げられ、令和のドラマとは思えない中学生のようななつ美と瀧昌の純愛が話題に。過激な設定のドラマも多い中、正統派なラブストーリー作品として人気を集めました。

3位:『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』(TBS系)

4月1日からTBS系の火曜ドラマとして放送された『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』が3位です。朱野帰子さんの小説(講談社)が原作となるドラマで、主演は多部未華子さんが担当。家事を通じて、さまざまな家庭の苦悩や喜びが描かれた作品となりました。

多部さんが演じたのは、令和の時代では珍しくなった専業主婦の村上詩穂。さらに、江口のりこさんは仕事と育児を両立するママ、ディーン・フジオカさんが育休中のエリート官僚パパを演じています。立場の違う3人が、互いの価値観を認め合いながら手を取り合い成長する姿が感動的に描かれた作品です。ドラマにはさまざまな事情を抱えたキャラクターが登場し、多くの人が感情移入できる作品として人気を集めました。

同率1位:『ホットスポット』(日本テレビ系)

1位を1つに絞れず、独断と偏見ながら同率で挙げさせていただきます。1つ目の1位は、1月12日から放送された『ホットスポット』です。脚本をバカリズムさんが務め、主演は民放の連続ドラマ初主演となる市川実日子さんが担当しました。

同局で放送され大ヒットしたドラマ『ブラッシュアップライフ』のチームが制作したドラマで、宇宙人との交流を描く「地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー」作品。山梨県のとある町が舞台で、ビジネスホテルに勤めるシングルマザー・遠藤清美が主人公のドラマです。
 
清美はひょんなことから、角田晃広さん演じる職場の先輩・高橋孝介が宇宙人と人間のハーフだと知ります。清美と高橋を中心に、バカリズムさんの作品らしく魅力あるキャラクターが多数登場。宇宙人を取り扱いながらも、バカバカしいほどにちょっとした事件しか起きないストーリーが人気となりました。

同率1位:『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)

もう1つの1位は、12月9日に最終回が放送された『じゃあ、あんたが作ってみろよ』です。谷口菜津子さんの漫画(ぶんか社)が原作のドラマで、夏帆さんと竹内涼真さんがダブル主演を担当。竹内さんが演じた主人公・海老原勝男がSNSで大人気となり、秋ドラマで一番とも言える大きな話題を集めた作品です。

「料理」が大きなテーマとなったドラマで、恋人ファーストだった夏帆さん演じる山岸鮎美と亭主関白思考だった勝男が、破局したことから価値観を見つめ直す再生ロマンスコメディー。テンポ感のいい演出と出演者の演技力の高さが楽しめるドラマで、男女問わず人気の作品となりました。
 
ここまで、2025年に民放テレビ局で放送されたドラマを独断と偏見で勝手に順位付けしました。もし未視聴のドラマがあるようなら、年末年始のお休みに見逃し配信サービスなどで一気見することをおすすめします。
この記事の執筆者: ゆるま 小林
長年に渡ってテレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。

文:ゆるま 小林

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