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【クリスマスの定番】「チキン」「お酒」「ケーキ」を同時に食べると高まる 《健康リスク》 とは― 内科医ら “警鐘”

  • 2025.12.18

飲酒習慣ある男女と、内科医にアンケート調査

クリスマスの食卓を彩るチキン・ケーキ・お酒 ※画像はイメージです
クリスマスの食卓を彩るチキン・ケーキ・お酒 ※画像はイメージです

12月24~25日のクリスマスには、いつもよりちょっと特別なディナーを楽しむという人も多いはず。ただこのシーズンの飲み過ぎや食べ過ぎには、思わぬ健康リスクが潜んでいるかもしれません。

自然食研社(大分県)がこのたび、「クリスマスシーズンの食べ過ぎ・飲み過ぎ」に関する調査を実施、その結果を発表しました。調査は2025年12月5~8日、週1回以上飲酒する20~60代の男女510人と内科医と回答したモニター502人の計1012人を対象にウェブ上で実施したものです。

はじめに、週1回以上飲酒する男女210人に対してクリスマスの予定について尋ねたところ、自宅もしくは外食でクリスマスに特別な食事やお酒を楽しむ予定があると答えた割合は計61.6%と過半数(自宅49.8%、外食11.8%)。そうした予定はないと答えた割合は38.4%でした。

さらに、クリスマスに飲んだり食べたりすることが多いもの(複数回答可)は、多い順にケーキ、ビール、フライドチキンがいずれも50%超。以下、ワイン、ローストチキン、シャンパンなどでした。クリスマスの食事にチキン・ケーキ・お酒がそろうかどうかについては、ほぼ毎年そろう40.8%、ときどきそろう28.4%、あまりそろわない19.2%、全くそろわない11.6%。クリスマスの食事にチキン(脂質)・ケーキ(糖質)・アルコールの“三拍子”がそろうことが、多くの人にとって高齢化している様子がうかがえました。

一方、クリスマスに食べ過ぎた・飲み過ぎたと感じた経験があると答えた割合は、毎年ある18.2%、何度かある38.0%で計56.2%と過半数。クリスマス翌日に感じた不調(複数回答可)としては、多い順に胃もたれ、体の重だるさ、顔のむくみなどが挙げられています。

こうした飲食行動について、内科医たちはどのように評価しているのでしょうか? 以下、内科医と回答した502人へのアンケート結果を紹介します。

クリスマスなどのイベント時に脂質・糖質・アルコールを同時に摂取することによる体への負担を尋ねたところ、とても大きい46.0%、やや大きい49.4%で実に計95.4%に上りました。同時摂取で起こりうる体内変化で注意した方がよいと考えられるもの(複数回答可)は、中性脂肪の上昇、血糖値の急上昇、肝臓への負担増加、胃腸への負担増加など。同社は「これらは生活習慣病のリスク因子でもあり、イベント時の一過性のものとはいえ、体にとっては無視できないダメージとなっているのではないか」と指摘しています。

また、翌日の体調不良が最も強く出やすい組み合わせについて尋ねたところ、脂質+アルコールと糖質+アルコールがそれぞれ46.6%。脂質・糖質どちらもアルコールと組み合わせることで不調のリスクが高まると医師たちは考えているようです。

脂質・糖質・アルコールを同時に摂取した翌日に不調を感じる理由の中で、最も影響が大きいと考えるものは、肝臓がアルコール処理を優先し脂質代謝が滞る51.2%、消化器官に負担が掛かり処理が追いつかない33.1%、インスリンの分泌が過剰になり血糖変動が起こる11.7%、体液バランスが乱れむくみが発生しやすくなる4.0%となりました。

これについて同社は「肝臓はアルコールの分解を最優先で行うため、その間、脂質や糖質の代謝が後回しにされてしまうという生理学的メカニズムが、翌日の不調の大きな要因となっているようだ。つまり、クリスマスの“三拍子”そろった食事においては、肝臓や胃のオーバーワークこそが不調の大きな要因である可能性が高いといえる」とコメントしています。

食べ過ぎ・飲み過ぎから体を回復させるために、内科医が推奨する対策(複数回答可)は、アルコールを控える・休肝日を設ける48.6%、水分をしっかり取る45.0%、肝臓の健康維持をサポートする成分を取る35.7%、消化に良い食事を取る30.7%などの順になりました。

以上の結果を踏まえて同社は、

「人間の体は、アルコールが入ってくると毒素として認識しその分解を最優先に行います。そのため、同時に摂取した『チキンの脂質』や『ケーキの糖質』は代謝されずに体内に留まりやすくなり、これが中性脂肪の上昇や翌日の重だるさ、胃もたれといった不調に直結していると考えられます。医師たちが『脂質+アルコール』『糖質+アルコール』の組み合わせを特にリスクが高いとしたのも、この肝臓の働きが関係しているといえるでしょう」

とした上で、「クリスマスの不調を防ぎ、翌日も元気に過ごすためのカギは『肝臓のケア』にあると言える」とまとめています。

1年の終わりを彩る華やかなホリデーシーズン。体に負担を掛け過ぎることなくおいしい食事と楽しい時間を過ごしたいものです。

※同調査の内容はあくまで医師を対象にしたアンケート結果の紹介であり、効果や効能を実証するものではありません。

(LASISA編集部)

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