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6年ぶりの紅白出場! 20周年&OG大集合で注目集める「AKB48」栄光の歴史を再検証

  • 2025.12.18
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

20周年を迎えた女性アイドルグループ・AKB48が、大きな話題を集めています。まず、「20周年記念」として4日間にわたり武道館コンサートを開催。伝説的なOGたちも登場し、多くのファンを感動させました。

さらに、大みそかに放送される『第76回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)に出場することも決定。現役メンバーに加えて、OGの前田敦子さん、高橋みなみさん、小嶋陽菜さん、板野友美さん、峯岸みなみさん、大島優子さん、柏木由紀さん、指原莉乃さんも参加する予定で、ファンを熱狂させています。
 
12月8日に20周年を迎え、再び大きな注目を浴びているAKB48。そこで、この記事ではAKB48の歴史を振り返り、どうやってブレークしてきたのかを再検証します。

“会いに行けるアイドル”AKB48は、どうブレークした?

AKB48は、秋元康さんのプロデュースで2005年に活動を開始したアイドルグループです。「会いに行けるアイドル」をコンセプトに掲げ、秋葉原にある専用のAKB48劇場で公演を定期的に行うという、これまでになかったスタイルが話題になりました。
 
2006年2月にはシングル『桜の花びらたち』でインディーズデビューし、同年10月にシングル『会いたかった』でメジャーデビュー。この頃から徐々にテレビや雑誌での露出も多くなり、注目を集めることになります。そして、名前が一気に広まったのは、2007年に放送された『NHK紅白歌合戦』への出場です。全国的にAKB48というアイドルグループが周知されました。

その勢いのままに、2008年には初の冠テレビ番組『AKB1じ59ふん!』(日本テレビ系)の放送がスタートし、シングル『大声ダイヤモンド』がスマッシュヒットを記録。アイドルファンの間で話題となり、2009年にヒットしたシングル『RIVER』で初のオリコンウィークリーチャート1位を獲得します。そして、グループは「AKB48選抜総選挙」という、歴史に残るとんでもないイベントをスタートさせたのです。

一大イベント「AKB48選抜総選挙」でCD爆売れ! 中でも有名なのは?

AKB48の歴史の中でもっとも重要なイベントになった「AKB48選抜総選挙」。ご存じの人も多いと思いますが、運営ではなくファン投票でシングル表題曲を歌うセンター・メンバーを決めるという一大イベントです。投票には、ファンクラブなどに入会するかシングルに封入される投票券を入手する必要があり、CDも爆売れするとんでもないイベントになりました。
 
この総選挙で有名なのが、絶対的センターだった前田さんとライバルである大島さんの激闘です。2009年開催の第1回総選挙で勝利した前田さんは、第2回総選挙で大島さんに敗北します。結果、大島さんがセンターを務めた『ヘビーローテーション』が発売されメガヒットを記録。同じグループのアイドル同士が票数で争う構成はこれまでにないもので、総選挙は回を重ねるごとに人気を高めます。

筆者は、総選挙を間近で取材していたのですが、残酷だけれど面白いイベントだと感じていました。ファンは結果に一喜一憂し、ほとんどのメンバーは順位を上げるために知恵を絞り四苦八苦します。

舞台裏では非常に人間くさいドラマが起き、AKB48が普通のアイドルグループではないことを世間に知らしめました。このイベントは日産スタジアムなどの大会場でも行われ、フジテレビ系でテレビ中継も実施。後に指原さんがスーパースターになるきっかけを作るなど、長く恒例行事としてグループの人気を支えました。

現在でも歌い継がれる名曲を多く発表してきたAKB48

総選挙で大きく注目されたAKB48ですが、ヒット曲の数々も大ブレークのきっかけとなりました。劇場やコンサートで使用される楽曲も含めると膨大な作品がありますが、中でも男女問わず人気を集めたのが17枚目シングル『ヘビーローテーション』です。カラオケの定番になった楽曲で、女性人気を獲得するきっかけにもなりました。

さらに、代表曲として現在も歌い継がれるのが、32枚目シングル『恋するフォーチュンクッキー』です。「AKB48 32ndシングル 選抜総選挙」の1~16位までのメンバーで歌唱され、指原さんがセンターを担当。パパイヤ鈴木さんのキャッチーな振り付けも話題となり、ディスコ・ソウルを基調としたサウンドは、アイドルファン以外にもウケて大ヒットを記録しました。

この頃には、NHK連続テレビ小説『あさが来た』の主題歌に『365日の紙飛行機』が採用され、2009年から2019年まで11年連続で『NHK紅白歌合戦』に出場するなど、人気が絶頂期を迎えます。
 
また、東日本大震災の被災地支援を行った「『誰かのために』プロジェクト」は、多くの人に勇気を与えました。まさに、AKB48は国民的な人気を獲得し、さまざまな場面で影響力を与えるグループへと成長したのです。

『NHK紅白歌合戦』出場を経て、今後のAKB48はどうなる?

そんなAKB48ですが、20周年を迎えて新たな局面に突入。現在は、総選挙がテレビで中継されていた頃よりメディア露出の機会も減り、かつてのように大きな話題を集めるメンバーが少なくなっています。

そもそも、AKB48が国民的な人気を得ていた時代に比べて、現在はさまざまなアイドルグループが乱立している状態。FRUITS ZIPPERをはじめとする「KAWAII」文化を押し出すアイドルが大活躍し、正直言えばAKB48はかつてないほどに苦戦しているといえます。
 
その中でも、ダンスなど光るパフォーマンスを見せるメンバーが多くなり、劇場公演やコンサートなどは変わらず人気です。今回久しぶりに『NHK紅白歌合戦』に出場することで、こういった素質を持ったメンバーが注目されることになるでしょう。今回の紅白出場をきっかけに、AKB48がさらに輝く可能性は高くなっています。

アイドルグループとして長い歴史を誇り、再び脚光を浴びることになったAKB48。紅白出場を経て、2026年はどんな活躍を見せてくれるのか、今から楽しみです。
この記事の執筆者: ゆるま 小林
長年に渡ってテレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。

文:ゆるま 小林

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