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音楽と勘違いをきっかけに出会ったふたりの女子高生。卒業が迫るクリスマスのプロムで、物語は大きく動き出す!【書評】

  • 2026.3.14

【漫画】本編を読む

『気になってる人が男じゃなかった』(新井すみこ/KADOKAWA)はタイトルの通り、主人公の女子高生が心を奪われたかっこいい「おにーさん」の正体が、実は同じクラスの隣の席に座る「地味な女子」だったという勘違いから始まる物語だ。

イマドキの女子高生・あやは、一見すると派手なギャルだが、実は渋めの洋楽を愛する音楽好きで、行きつけのCDショップのスタッフである「おにーさん」と会うのも密かな楽しみにしていた。ある日、ヘッドホンに絡まった髪を優しく解いてもらったことで、「彼」への想いは一気に加速。しかしその正体は、実は同じクラスの女子・みつきだったことがわかる。彼女は学校では眼鏡をかけ、地味で目立たない存在だったためにそのギャップに驚くあやだったが、それがふたりの運命的な出会いとなる。

本作の核となっているのは、ふたりを結びつける「音楽」の存在だ。あやとみつきはともに洋楽ロックを愛し、趣味を分かち合うことで自然と心の距離を縮めていく。そのやり取りはどこか懐かしさを感じて胸の奥がくすぐられるだろう。そんな出会いをしたふたりは当初、普通の友達として過ごしていたのだが、一緒にいる時間を重ねていくうちに互いの存在は特別なものとなっていく。

そして第4巻では、そんなふたりの関係に大きな転機が訪れる。クリスマスの日に学校で開催されたプロムの夜。みつきは自らが作曲した音楽がきっかけで音楽業界の大物が来るパーティに招待されていた。みつきの将来を思いパーティー参加を後押ししたあやだったが、本音はみつきと一緒にプロムに参加したかったために、ひとり会場でモヤついていた。しかも「プロムには行かない」と、みつきに言ったままだったことでどこか後ろめたさも感じていた。すると突然、パーティに行ったはずのみつきが、あやの目の前に現れる。驚いたあやは咄嗟に逃げ出すが、即座にみつきは追いかけ、逃げ込んだ放送室でふたりっきりに。そこでふたりは距離を近づけーー。

今後の展開を左右するプロムのエピソードに加え、その後、高校を卒業して新たな人生のステージへと歩み出したあやとみつきが描かれる第4巻。青春時代を経て大人へと成長していくふたりにはこれからどんな未来が待っているのか。ますます目が離せない。

文=ゆくり

©新井すみこ/KADOKAWA

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