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「兄さんが可哀想だわ!」父の葬式で喪主を務める私に、叔母が嫌味攻撃 → 黙らせてくれた【意外な人物】

  • 2025.12.20

冠婚葬祭はマナーが難しく、周囲の目が気になる場面でもありますよね。特に、目上の人からの「チェック」に心をすり減らした経験がある方もいるのではないでしょうか。今回は、筆者の友人が体験したエピソードをご紹介します。

画像: 「兄さんが可哀想だわ!」父の葬式で喪主を務める私に、叔母が嫌味攻撃 → 黙らせてくれた【意外な人物】

悲しむ暇もなく

父が亡くなったのは、昨年のことでした。
ひとりっ子で、すでに母も他界していたため、突然の別れに悲しむ暇もなく、私は喪主として奔走することに。

そんな私の背後では、叔母の厳しいチェックが光っていました。
叔母はいつでも私の粗を探しては、「あの子は母親がいないから」と陰口を叩くため、正直苦手でした。

「焼香の順序が違う」
「供花がこれじゃ寂しいんじゃない?」

叔母は次から次へと文句を並べます。

父は生前から、できるだけ堅苦しくなく質素な式を希望していました。
叔母もそれは知っていたはずです。

マナーを指摘するふりをして、ただ文句を言いたいだけのようにも見えたのは、私に余裕がなかったからでしょうか。

私の心は次第に追い詰められていきました。

容赦なく刺さる言葉

極め付けは、精進落としの席での発言でした。

叔母は親戚中に聞こえるような大きな声で、
「もっと良い料理出せなかったの? これじゃあまりにもお兄さんが可哀想だわ!」
と言い放ったのです。

悔しさ、悲しさ、情けなさ……色々な感情が溢れて、こらえていた涙が今にも溢れそうでした。

叔母を黙らせた「意外な人物」

その時、ずっとそばに控えていた葬儀社のベテランスタッフが、スッと叔母の前に進み出ました。

「喪主様は、お父様が生前好まれたものを第一に考え、ご遺志を尊重された素晴らしいお見送りをされました。これほど温かいお式は、なかなかございませんよ」

プロの威厳ある言葉に、叔母は顔を真っ赤にして口をつぐみました。

プロのおかげで気付いたこと

周囲の親戚たちも、その言葉に静かに頷きます。

気まずくなったのか、叔母は視線を合わせることもなく、足早に席を立ち、そのまま逃げるように帰っていきました。

世間体や常識を盾に攻撃してくる人には、第三者からの「正当な評価」が最も効果的なのかもしれません。

あのベテランスタッフのおかげで、私は誇りを持って父を見送ることができました。
そして、ひとりで抱え込まず、時にはプロを味方につけることも、身を守る術なのだと学んだのでした。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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