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私「バツイチ子持ちなんてダメ!」反対を押し切り入籍した息子。私が孫との初対面で、一瞬息が止まったワケ

  • 2025.12.19

筆者の友人の母・美智子さん(61歳・仮名)は、一人息子が連れてきた結婚相手に猛反対しました。しかし数ヶ月後、思いがけない出会いが美智子さんの心を変えたのです。

画像: 私「バツイチ子持ちなんてダメ!」反対を押し切り入籍した息子。私が孫との初対面で、一瞬息が止まったワケ

バツイチ子持ちなんて

一人息子の翔太さん(仮名)が「結婚したい人がいる」と連れてきた女性は、5歳の娘を持つシングルマザーでした。

「初婚の相手じゃないと」

初孫は、初婚同士の夫婦から生まれてほしい。そんな固定観念があったのです。

美智子さんは猛反対。

息子の幸せもわかる。でも、一人息子だからこそ、自分が思い描く形で結婚してほしい。

母としての思いが強すぎたのです。

「母さんが認めなくても結婚する」

息子はそう言って、話し合いは決裂。

美智子さんは考えを曲げませんでした。

時間が経てば、息子も考え直すだろう。美智子さんはそう思っていたのです。

籍を入れた

数ヶ月後、息子から連絡がありました。

「籍を入れた。母さんに会ってほしい人がいる」

美智子さんは複雑な気持ちになりました。

反対を押し切って結婚した息子への怒り。

もう少し話し合いたかったという残念な思い。
それでも、息子との関係を完全に断ち切りたくない。

そんな気持ちを抱えながら、渋々、指定された場所へ向かったのでした。

おばあちゃん、はじめまして

久しぶりの息子。その隣には、あの一度きりの顔合わせで会った彼女。

そして、5歳くらいの小さな女の子が立っていました。

「おばあちゃん、はじめまして」

女の子は手作りの絵を差し出してくれたのです。

美智子さんは一瞬、息が止まりました。

「娘がずっと会いたがっていて。『おばあちゃんができる』って毎日喜んでいたんです」

女の子の無邪気な笑顔。一生懸命描いてくれた絵。必死に娘を育ててきたお嫁さんの姿。

美智子さんの心が、音を立てて動きました。

「こんな可愛い孫を拒否していた自分が恥ずかしい……」

涙が止まらなくなり、美智子さんはその場で謝りました。

週1回の公園

今、美智子さんは週1回、孫と一緒に公園に行く“仲良しばあば”になっています。

「血が繋がってなくても、この子は私の大切な孫」

美智子さんはそう振り返ります。

偏見で大切なものを見失うところでした。

孫の笑顔が、凝り固まった心を溶かしてくれたのです。

【体験者:60代・看護師、回答時期:2024年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:神野まみ
フリーランスのWEBライター・コラムニスト。地域情報誌や女性向けWEBメディアでの執筆経験を活かし、医療・健康、人間関係のコラム、マーケティングなど幅広い分野で活動している。家族やママ友のトラブル経験を原点とし、「誰にも言えない本音を届けたい」という想いで執筆を開始。実体験をもとにしたフィールドワークやヒアリング、SNSや専門家取材、公的機関の情報などを通じて信頼性の高い情報源からリアルな声を集めている。女性向けメディアで連載や寄稿を行い、noteでは実話をもとにしたコラムやストーリーを発信中。

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