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「2025年、一番売れたもの」ランキング発表!3位&5位に「コーヒー」、2位はなぜか「カルシウム剤」…1位はやはり!前年比162%の“食べ物”

  • 2025.12.9

1位は「米」!価格上昇が数字を押し上げ

「2025年、一番売れたもの」1位は「米」!
「2025年、一番売れたもの」1位は「米」!

株式会社インテージは2025年12月9日、全国約6,000店舗の小売店販売データをもとにした「2025年、売れたものランキング」を発表しました。

堂々の(そして少し悲しい)第1位は、国民の主食である「米」でした。

販売金額は前年同期比で162%。コロナ禍前の2019年と比較すると2倍近くまで上昇しています。

かつては5kgで2000円程度だった米が、今では4000円前後で売られている現状。販売数量(食べる量)は大きく変わっていないにもかかわらず、価格高騰がそのまま販売金額の増加に直結した形です。

コーヒーも大幅値上げ。3位と5位にランクイン

米と同様に「値上げ」の影響を強く受けたのがコーヒーです。

3位に「インスタントコーヒー(119%)」、5位に「レギュラーコーヒー(117%)」がランクイン。

気候変動や円安による輸送コスト増で、店頭価格は前年比で約25~30%も上昇しました。「毎朝の一杯」という習慣を変えられない消費者にとって、ボディブローのように家計に響いた1年だったと言えそうです。

インバウンドと「マーラータン」ブームも影響

一方で、明るい話題(?)によるランクインもありました。

2位に入ったのは「カルシウム剤(123%)」。これは訪日外国人(インバウンド)による需要が大きく後押しした結果です。6位の「おしろい」や8位の「リップクリーム」も、海外からの旅行客がお土産として購入するケースが増えたことが要因と見られています。

また、15位には「春雨・くずきり(111%)」が登場。これは今年、若者を中心に大ブレイクした「マーラータン(麻辣湯)」ブームの影響です。ヘルシーでコスパが良い食材として、家庭での鍋需要にも入り込んだようです。

「苦戦したもの」はコロナ禍の必需品たち

逆に「販売苦戦ランキング」では、1位「検査薬」、2位「オートミール」、4位「マスク」と、コロナ禍で爆発的に売れた商品が並びました。 感染対策や巣ごもり需要が落ち着き、消費のトレンドが「日常」に戻ったことの証左とも言えます。

物価高に翻弄されながらも、インバウンドや新たな食ブームが入り混じった2025年の消費動向。

来年は、値上げではなく「これが欲しかった!」というポジティブな理由で売れる商品が1位になることを願うばかりです。

(LASISA編集部)

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