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「母の妊娠が恥ずかしい」周りから冷たい視線を浴びた、思春期の私 → 弟の誕生で『思わぬ逆転劇』が!

  • 2025.12.12

年の離れた弟が生まれることへの『世間の冷たい目への恐怖』。しかし、実際に弟が生まれて溺愛する日々の中、近所の人から心無い陰口を叩かれます。その時、弟が放った『最高の成敗』とは? 友人が体験談を語ってくれました。

画像: 「母の妊娠が恥ずかしい」周りから冷たい視線を浴びた、思春期の私 → 弟の誕生で『思わぬ逆転劇』が!

周りの目が怖くて『恥ずかしい』と感じた妊娠期間

私が高校生になった春、まさかの事態が起きました。

私に弟ができたのです。再婚でもなく、正真正銘、両親から生まれた弟。

正直な気持ちは「この歳になって姉弟って、恥ずかしすぎるんですけど!」でした。

友人たちに話すたび、「えー! 年の差すごいね」とおもしろがられたり、「お母さんが若いって勘違いされるよ」と冷やかされたり。

周りの目が気になる思春期真っ只中だった私にとって、母の妊娠期間は、本当に恥ずかしいと思っていました。

弟の誕生で一転

しかし、実際に弟が生まれると、その思いは一瞬でひっくり返りました。

弟は、それはもう、かわいくてかわいくてたまらない。

小さな指、ミルクの匂い、何をしてもかわいらしいその存在に、私は完全にメロメロになりました。

大学進学で家を出ることが決まっていた私の決意は、彼の寝顔を見るたびに「離れたくない」と激しく揺らいだほどでした。

そんな平和な溺愛生活が始まったある日、私は久しぶりに母と弟を連れて近所へ散歩に出かけました。

すると、背後から近所の人の話し声が聞こえてきました。

弟が放った『最高の無邪気さ』

「ねぇ、あれ、お母さん? 歳いってるのに産んだのね。恥ずかしくないのかしら」
「高校生のお姉ちゃんと並ぶと、孫みたいじゃない?」「計画性がないわよね、あの家」

意図的に聞こえるように話されているのがわかりました。

母は平然としていましたが、私の胸はチクチクと痛み、あのころの「恥ずかしい」という感情が再び蘇ってきました。

反論する勇気もなく、ただ黙って耐えていると、私に抱っこされた弟が、突然ニコッと愛想を振りまいたのです。

その瞬間、ヒソヒソ話をしていた女性たちの声がピタリと止まりました。

そして顔を見合わせると、一転して「あら、かわいい!」「こんなに笑うのね」「いいわねぇ、年の差も」と、まるで手のひらを返したように弟に話しかけてきたのです。

私たち親子に向けられた冷ややかな視線を、弟の天真爛漫な笑顔が蹴散らした瞬間でした。

外野のノイズを蹴散らして

母の妊娠を「恥ずかしい」と思っていたのは、なんて小さな世界だったのか。

外野の陰口なんて、弟の幸せな笑顔の前では、本当にどうでもいいノイズでしかなかったのです。

弟は、私の心の壁も、世間のつまらない偏見も、その笑顔一つでふっ飛ばしてくれたのです。

私は、こんなにも大切な弟を産んでくれた母を、心から誇りに思っています。

【体験者:10代・女性学生、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

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