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聖夜に試される「会計の流儀」。物価高で迎える「クリスマス」デートの予算…割り勘は許せる?

  • 2025.12.4

物価高で迎えるクリスマス…男女の会計問題

物価高で迎えるクリスマス…男女の会計問題
物価高で迎えるクリスマス…男女の会計問題

街がイルミネーションに彩られる12月。恋人たちにとって一年で最も重要なイベント「クリスマス」が近づいてきました。 物価高が家計を直撃する2025年ですが、最新の調査からは、そんな逆風をものともしないカップルたちの「熱量」と、それゆえに高まる「会計時のハードル」が見えてきました。

審査制婚活アプリ「ゴージャス」を運営するアイザックが2025年11月に実施した「クリスマスデートに関する調査」(男女926名対象)によると、今年のクリスマスデートの予算について、86%の人が「増やす予定」と回答しました。費用負担については、男性の約80%は「多めに払いたい」または「全額払いたい」と回答し、年収1000万円以上の男性に限定すると97%に達するなど、相手に喜んでもらうための奮発意識が顕著です。

昨今のインフレで普段のデートでは「ポイ活」や「クーポン」を駆使する堅実なカップルが増えていますが、クリスマスに関しては「物価高だから節約」ではなく、「物価高だからこそ、予算を上げてでも質を落としたくない」という心理が働いているようです。

ここで浮上するのが、毎年のように議論となる「クリスマスの割り勘、許せる?許せない?」問題です。普段のデートであれば「対等な関係」として割り勘も定着しつつありますが、今年のクリスマスは前述の通り「予算増」の傾向にあります。「特別な日」として気合を入れたディナーの会計時に、きっちり「割り勘」を提案されたり、クーポンを探し始められたりすると、そのギャップで想いが冷めてしまう……というリスクは、例年以上に高まっていると言えます。もちろん、パートナーとの関係性において「対等であること」は重要であり、金銭的な負担をどちらか一方が背負い続ける必要はありません。しかし、クリスマスというイベントが持つ「非日常性」を考慮すると、話は少し変わってきます。

日々の生活で物価高の波を肌で感じ、節約を意識しているからこそ、年に一度の特別な夜には、そうした「現実」から解き放たれたいと願うのは自然な心理です。きらびやかなイルミネーションや上質なディナーといった「夢の時間」の最後、会計の段になって「端数はどうする?」といった細かい計算が始まると、それまで積み上げたロマンチックな雰囲気が一瞬にして「日常の延長線」へと引き戻されてしまうのです。求められているのは、必ずしも「全額を奢ること」そのものではなく、パートナーを現実的な煩わしさから遠ざける「スマートな振る舞い」と言えるでしょう。例えば、相手が席を外している間に会計を済ませる、あるいは事前に支払いを完了しておくといった配慮があれば、仮に後で割り勘にするとしても、その場のムードが壊れることはありません。

「86%が予算を増やす」というデータは、金額の多寡(たか)以外に、「この日を特別なものにしたい」という人々の熱意の表れとも見受けられます。2025年のクリスマス、本当に奮発すべきは料理やプレゼントのグレードだけでなく、相手を夢見心地のままエスコートする「演出力」にあるのかもしれません。

(LASISA編集部)

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