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「男プリキュア」の是非がSNSで物議…!?初登場ではないのに議論が再燃した“3つの理由”と守るべき「聖域」の正体とは

  • 2025.12.3

なぜ男プリキュアの「是非」が問われるのか

(c)2025 映画キミとアイドルプリキュア♪製作委員会 (c)ABC-A・東映アニメーション
(c)2025 映画キミとアイドルプリキュア♪製作委員会 (c)ABC-A・東映アニメーション

現在放送中の『キミとアイドルプリキュア♪』で、男性キャラクターがプリキュアに変身し、SNS上で賛否両論が巻き起こっています。

しかし、プリキュアシリーズに男性プリキュアが登場するのは、今回が初めてではありません。なぜ今、改めて「是非」が問われているのでしょうか?ファンの声を紐解くと、今回特有の“複雑な事情”が見えてきました。

「少年」ではなく「成人男性」であること

2023年の『ひろがるスカイ!プリキュア』でレギュラー活躍した「キュアウィング」は、12歳の少年でした。変身アイテムも可愛らしく、あくまで「プリキュアの弟分」的な立ち位置で愛されていました。

しかし、今回の「キュアコネクト(響カイト)」は18歳の成人男性。しかも主人公たちが憧れる「アイドル」という設定です。「男の子が頑張って変身する」のと、「完成された大人の男性がプリキュアの領域に入ってくる」のとでは、視聴者が受ける印象が大きく異なります。

「対等な仲間というより、保護者のような異物感がある」「プリキュアの世界観に“大人の男性性”を持ち込んでほしくない」という拒否感が、一部のファンにはあるようです。

露骨に見えてしまう「大人の事情」

声を担当するのが、大人気グループ・Snow Manの佐久間大介さんであることも議論の的です。佐久間さんの演技やプリキュア愛は本物であり、多くの賞賛を集めていますが、一方で「話題作りや、母親層・アイドルファン層の取り込みが露骨すぎる」と感じてしまう層もいます。

純粋な子供向けアニメに、商業的な「推し活」の論理が持ち込まれることへの警戒心が、反発の一因となっているのかもしれません。

揺らぐ「女の子の聖域」

そして根本にあるのは、「プリキュアは『女の子だって暴れたい』を叶えるための場所だったはず」という原点回帰の想いです。

他の特撮ヒーロー番組が男性中心である中で、プリキュアは数少ない「女の子が主役になれる聖域」でした。

「多様性は大切だけど、ここだけは女の子が最強であってほしい」「男性が助けに来て解決してしまうと、従来の『守られるヒロイン』像に逆戻りしてしまうのでは?」そんな、ジェンダー平等の過渡期ゆえの葛藤が、今回の議論の根底には流れています。

時代と共に変化し続けるプリキュア。

「男プリキュア」は、シリーズが次のステージへ進むための試練なのか、それとも一過性の花火なのか。私たちはその行方を、もう少し見守る必要がありそうです。

(LASISA編集部)

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