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夫が昇級 → 社宅のママ友が無視 & 息子に嫌がらせまで『思わぬ真実』で一転! 自分を恥じたワケ

  • 2025.12.2

良かれと思ってしたことが、相手にとっては不愉快で逆効果だったという経験はありませんか? 今回ご紹介するのは、社宅に住む友人から聞いたエピソードです。社宅でのご近所付き合いはなかなかハードなようで……。

昇級をきっかけに

転勤族の私は、家族とともに社宅で暮らしています。住人同士の距離が近く、特に奥様方との付き合いには気を遣う日々です。ある日、夫が異例の昇級をしたことをきっかけに、周囲の奥様方から突然無視されるようになりました。

社宅ではベランダに植物を置くことが禁じられており、息子が学校から持ち帰った朝顔の鉢は、他のの住人と同様に玄関前の共用廊下に並べていました。ところが、その頃から息子の朝顔だけが毎朝びしょ濡れになっていることに気づきました。

息子を守りたい

嫌がらせではないかと疑い、玄関に監視カメラを設置したいと夫に相談しましたが、「角が立つからやめてほしい」と言われ、思いとどまりました。それでも、大切な朝顔が根腐れしてしょんぼりする息子の姿を見ると、黙って見過ごすことはできません。

私は決意し、早朝4時に目覚ましをセット。ドアののぞき穴から外を見張っていると、5時過ぎに誰かが朝顔に水をやる姿が見えました。急いでドアを開けると、驚いた顔で振り返ったのは、息子と同じクラスの女の子だったのです。

純粋な気持ち

「どうして人の家の朝顔に水をやるの?」と問いかけると、彼女は顔を真っ赤にしたまま黙っています。「息子は大事にしていたのに、根腐れして悲しんでいるよ」と伝えると、「ねぐされって?」と返されました。

水をやりすぎると根が傷んでしまうことだよと説明すると、彼女は泣きそうな顔で「ごめんなさい」と謝ってくれました。理由を聞くと、「〇〇君が『クラスで一番早く咲かせたい』って言ってたから、助けたくて」とのこと。彼女は、息子のために毎朝早起きして水やりをしてくれていたのです。

子どもたちのお陰で

私は、親の差し金かと疑っていた自分を恥じました。水やりの頻度について優しく伝えると、彼女は素直にうなずいてくれました。それ以降、水やりは止み、息子に真実を話すと、悲しむどころか嬉しそうにしていました。二人は両想いだったのです。

子ども同士の仲が深まるにつれ、周囲の大人たちも無視を続けるわけにはいかなくなり、社宅の空気も少しずつ和らいでいきました。朝顔をめぐる小さな一件は、思いやりの本質と、関係性を見直すきっかけを静かに差し出してくれたのです。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

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