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【乾燥ケア】酸化リスクが高いものは要注意! 失敗しない「美容オイル」の選び方&使い方をオイルコンシェルジュが指南!

  • 2025.12.3

乾燥が深刻になり、肌がかたくツヤを失いがちな素敵世代こそ使いたいアイテムが、「美容オイル」です。今回は、最高のパフォーマンスを発揮するために、悩みや目的に合った最適なオイルの選び方と、注意点、日常使いから特別ケアまでオイルコンシェルジュが指南します。  

賢いオイル選びでテカらない、べたつかない

肌や髪に潤いとツヤを与えるオイル。でもオイルならどれも同じ、というわけではありません。オイル美容のスペシャリスト、オイルコンシェルジュのYUKIEさんが解説。

「美容オイルは大きくつに分類されます。まずは酸化に強いワックスエステル系。私たちの皮脂にも含まれている成分のひとつで、紫外線を浴びても油焼けしないのは、ワックスエステルのおかげです。食事から補うことはできず、塗ることで最大の効果が得られるもの。次に、人間の皮脂にわずかに含まれる成分をベースにした、炭化水素系。これはほかの脂質の酸化を防ぐ大切な存在です。それ以外はすべて中性脂肪系で、ほぼ口からも摂取が可能」

上質なオイルや巧みなブレンドなら、ギトギト、テカテカすることなく理想的なツヤになるそうで、男性の加齢臭は、ワックスエステル不足による酸化も原因のひとつとか。

メリットの多い美容オイルですが注意したいポイントもあります。「オイルの不安要素は、なんといっても酸化です。食用オイルが古くなると匂いや味が悪くなるのと同じで、美容オイルも酸化すると効果が弱まり、肌の刺激になることもあります。だから、ホホバやココナッツエクストラバージンなど酸化しにくい性質のオイルや、酸化を防ぐ添加剤を配合したものを選ぶことが大切です。また大容量ではなく、小さめサイズを選び、1〜3か月程度で使いきるのが理想的。特にローズヒップオイルは、エイジングケアに役立つ成分を豊富に含む一方で、酸化しやすいため、冷蔵保存をおすすめします」

さらに毎日快適に使うために、使用感もチェックしましょう。
「二の腕の内側で試して浸透性を確認してみましょう。いつまでもべたべたと肌表面に残らず、すっとなじんで内側に入っていくような感覚があれば、顔にもボディにも心地よく使えるはずです。顔のTゾーンや頭皮、背中など、皮脂分泌の多い部分は使用量をコントロールして」

ちなみに、健康的な食用オイルは肌に塗っても有効、は危険な誤解。「精製度も品質管理も異なり、酸化や刺激のリスクに。美容目的で製品化されたものを使用しましょう」

選び方の基本!  美容オイルはこの 3 タイプ

Type【1】ワックスエステル系オイル

皮脂の約25%を占めるワックスエステルは、20代をピークに減少。酸化しにくいのが特徴で、動物由来ではマッコウクジラやオレンジラフィ、植物由来ではホホバオイルに含まれます。肌のツヤとの関係も大きく、ワックスエステルより中性脂肪が多いとテカリに。逆にワックスエステルの比率が高いと、肌にツヤが生まれます。

Type【2】炭化水素系オイル

スクワレンは皮脂に約10%含まれる酸化しやすい成分。それに水素を加えて安定化させたのが「スクワラン」です。深海ザメから採れる動物由来やオリーブ・コメヌカ・サトウキビなどから採れる植物由来があり、乾燥しにくくミネラルオイルより肌なじみがよいため、化粧品の基剤として広く使われています。

Type【3】中性脂肪系オイル

アルガン、オリーブ、コメヌカ、ツバキ、ひまわり種子など、ワックスエステルや炭化水素以外のオイルはすべて「中性脂肪系」に分類されます。アルコールの一種であるグリセリンと脂肪酸が結合した物質で、脂肪酸の精製度によっては酸化しやすく、特にオメガ3系は酸化リスクが高いため注意が必要です。

教えてくれたのは

美容オイルコンシェルジュ・YUKIEさん

一般社団法人日本オイル美容協会代表理事。米国医学博士のもとでオイルを学んだ、日本人初のオイルセラピスト。テレビや雑誌などのメディア、セミナーでオイル美容の魅力や適切な選び方を指南する第一人者。

文/片岡えり

※素敵なあの人2025年12月号「60代からの”オイル美容”のすすめ」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売を終了している場合があります。
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この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

「年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い」をテーマに、ファッション情報のほか、美容、健康、旅行、グルメなど60代女性に役立つ情報をお届けします!

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