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意外と読めない?【漢字クイズ】「柄杓」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2025.12.30

茶道の「お点前(おてまえ)」や神社仏閣での「手水(ちょうず)」で、水や湯を汲むための長い柄のついた道具を目にしたことはありますか?

それは「柄杓」と呼ばれているのですが、その読み方を知っている人は意外と少ないものです。今回はこの漢字について押さえていきましょう!

問題

「柄杓」はなんと読む?
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柄杓の語源は瓢箪

「柄杓」の正しい読み方は「ひしゃく」です。

水などをくみ取る道具で、木・竹・金属などで作った椀状の容器に長い柄をつけたものを指します。

もともと柄杓の材料は「瓢箪(ひょうたん)」でした。瓢箪は別名を「ひさご」とも言い、その音が「ひしゃく」に転じたことで「柄杓」という漢字が当てられたのではないかと一説では言われています。

「柄杓」と「杓子」の違い

「柄杓」と似た道具に「杓子(しゃくし)」があります。「杓子」は汁や飯などをすくったりよそったりするのに使う道具で、絵の先が小皿のようになった汁用と、平たい板の飯用があります。「杓文字(しゃもじ)」と呼ばれることもある道具です。

「柄杓」は湯水を汲むのが主な目的であるのに対し、「杓子」は湯水だけでなく汁や飯などの食事まで、非常に幅広い用途で使われます。


参考文献: 明鏡国語辞典

文(編集):そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!