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意外と読めない?【漢字クイズ】「焚べる」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2025.12.15

寒い季節になると、暖炉やストーブの火を見るだけでも体が温まるような気持ちになりますよね。今は電気ストーブやバイオエタノール暖炉というものが存在していますが、もともとは暖炉やストーブの燃料となっていたのは薪でした。暖を取るために薪を火の中に投入するわけですが、その動作は「焚べる」という言葉で表現されます。

さて、この「焚べる」という漢字、みなさんは正しく読むことができますか?

問題

「焚べる」はなんと読む?
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「焚べる」は辞書には載っていない

「焚べる」の正しい読み方は「く(べる)」です。

しかし、実は「焚べる」という表記では辞書には載っておらず、正しくは「くべる」とひらがなで書く言葉です。「燃やすために、火の中に薪・紙などを入れる」という意味を持ちます。

もともと「焚」は、「焚く(たく)」と訓読みすることで「火を燃やす」という意味を持つ漢字です。それと「くべる」という言葉が結びついたことで、「焚べる」という当て字として用いられるようになったと言われています。

火を焚くということ

「焚」という漢字を見てぱっと思い付く言葉といえば、「焚火(たきび)」ではないでしょうか。落ち葉などを燃やして暖を取る様子は、まさに冬の風物詩ですよね。

また、火を焚くという同じ行為でも、それが神社やお寺という場所になると「お焚き上げ」という言葉に変わります。お守りや人形などの大切な品々に宿る魂を、祈祷や読経によって供養し、火で焼くことによって天に還すという意味合いを持ちます。

人に温かさをもたらしたり、浄化の作用があったりと、火というものは実に奥深いですね。


参考文献: 大辞林

文(編集):そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!