1. トップ
  2. 意外と読めない?【漢字クイズ】「霜夜」はなんと読む?→気になる正解は?

意外と読めない?【漢字クイズ】「霜夜」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2025.12.12

え、これ読めるはずなのに…となったあなたへ

季節の言葉って、ひらがなや口語では馴染みがあるのに、
漢字で書かれると 「急に難しく感じるシリーズ」 ありますよね。

今日の主役もそのひとつ。
寒い季節になると、どこかで目にする言葉です。

今回も、言葉の意味を知り、美しい日本の自然や情景の世界を感じてみてください。

undefined
問題 「霜夜」はなんと読む?正解とその意味

 答え

正解は…「しもよ」です。
意味は、霜の降りるような寒い夜のこと。

「え、そう読むの!? なんとなく“そうや”…って読んじゃった…」
という声、かなり多いです。

ここからは「霜夜」という言葉の背景や魅力を解説します。

漢字から意味をひも解くと覚えやすい

まずは漢字をシンプルに見てみましょう。

<漢字> <意味>
・霜(しも) 気温が下がり、空気中の水分が氷の粒として降りたもの
・夜(よる/よ) 夜の時間帯

つまり「霜夜(しもよ)」は、
冬の冷たく澄んだ空気の中で、霜が降りるような夜” という、
日本語らしい繊細な情景表現なんです。

「冬の夜」と何が違う?

似ている表現として 「冬の夜」「寒夜」「凍夜」 などがありますが、
以下のようにニュアンスが異なります。

<表現>          <ニュアンス>
・冬の夜            単に冬の夜のこと。一般表現
・寒夜(かんや)            寒さが際立つ夜
・霜夜(しもよ)              静けさ・澄んだ空気・凍るような情景を含む
・凍夜(とうや/いてよ)  極めて冷たく凍りつく夜(文語・古語より)

このように「霜夜」はただ寒いだけでなく、
空気が澄んで、音まで凍りつくような静まり返った夜 
という情緒が加わる言葉として用いられています。

今日のまとめ

「霜夜(しもよ)」は、
日本語の季節感と感性がぎゅっと詰まった美しい言葉です。

今日覚えたあなたは、
「あ、この“寒さ”はただの寒さじゃないな」
と、言葉の温度まで読める大人です。

四季と言葉を楽しめるって、かなり素敵ですよ。

次回の漢字クイズもお楽しみに!


・参考文献:広辞苑(第七版)、デジタル大辞泉(小学館)、ほか


文(編集):桜うさぎ

小学生から高校生までの国語の講師として個別指導・集団指導に携わる。ふと目にした気になる漢字や文字の意味・成り立ちを楽しく伝える方法を探りつつ、日本語のすばらしさを実感する日々を送っている。