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意外と読めない?【漢字クイズ】「穿る」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2025.12.15

みなさんは「会意文字」という言葉をご存じですか?「森」や「明」など、二字以上の漢字の字形や意味を合わせて作られた漢字のことをそう呼びます。

今回ご紹介する「穿る」もその中の一つで、「穴」「牙」という漢字を合わせて作られています。みなさんは正しく読むことができますか?

問題

「穿る」はなんと読む?
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二通りの読み方

会意文字である「穿」は、『「穴」を「牙」で掘る』ということが語源になっているので、もともと「穴をあける」という意味を持つ漢字です。

そして、その訓読みである「穿る」には「ほじ(る)」「ほじく(る)」という二通りの読み方があります。

「ほじ(る)」「小さな穴をあける」「穴をつついたりして、中の物をかき出す」という意味、「ほじく(る)」「盛んにほじる」「隠されている物事を執拗に探る」という意味で用いられます。

「穿つ」と「穿く」

「穿」には他にも「穿つ(うがつ)」「穿く(はく)」という訓読みが存在します。

「穿つ」「穴をあける」「事の裏面の事情を詮索する」「袴・履物などを身につける」「普通の人とは違った、新奇で凝ったことをする」など、非常に幅広い意味で用いられます。「雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)」というのはとても有名なことわざですよね。雨垂れが長い年月をかけて石に穴をあけるように、こつこつと努力を重ねれば成功につながるということを意味しています。

また、「穿く」「足を通して衣類などを下半身につける」という意味を持ち、主にズボンやスカートを身につける際に用います。


参考文献: 大辞林、明鏡国語辞典、新漢語林

文(編集):そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!