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意外と読めない?【漢字クイズ】「嘲る」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2025.12.12

え、これ読めると思ったのに…そんな瞬間、ありませんか?

日常会話では意味も雰囲気もなんとなくわかるのに、
いざ漢字で表示されると 「あれ?どう読むんだっけ…?」 

ひらがなで見慣れているのに、漢字表記になると急に“難読語感”が漂い出す…。

今日の主役はそんなタイプのひとつ。「嘲る」

さあ!今から漢字の背景や使い方を確認していきましょう!

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問題 「嘲る」はなんと読む?

 ……さて、あなたは読めましたか?

正解は…「あざける」です。

意味は、相手を見下して笑ったり、ばかにするような態度を取ること。

今回は、この漢字の背景や使い方を、やさしく深掘りしていきます。

漢字の意味を見ると、読みが分かりやすくなる

「嘲」という字は、部首が 口(くち)
つまり、言葉・声・表情に関係する漢字です。

辞書には次の意味として示されています。

  • 人をバカにして笑う
  • 見下した態度であしらう
  • からかう・冷笑する

つまり「嘲る」は、相手を見下す“悪意のある笑い” を表す動詞なんですね。

同じ笑いでも、比べてみればその情景が浮かびませんか?

表現 ニュアンス
笑う 楽しい・自然
からかう 軽い冗談
嘲る 見下す・意地悪・軽蔑の感情

 

「嘲笑(ちょうしょう)」の読みなら知ってた?

「嘲る」は読めなくても、「嘲笑(ちょうしょう)」 なら読める!
そう胸を張った方も多いと思います。

実はこの熟語がヒントになります。

「嘲笑」=“相手をばかにした笑い”

つまり、嘲=ただの笑いではなく、悪意を含んだ笑い、を表す漢字なんです。

小説や文章では意外とよく出る言葉

会話ではあまり使いませんが、文学作品・評論文ではよく登場します。

<使用例>

  • 「彼はその提案を鼻で嘲った。」
  • 「成果を出せなかった彼を、人々は嘲るような目で見た。」
  • 「静かに笑うのではなく、彼の笑みは嘲笑だった。」

漢字で表されることで、
笑いの裏にある感情・温度・距離感が見える 表現になるのです。

ちょっと気持ちがざわっとする言葉ですね。

今日のまとめ

「嘲る」は、ただ読むだけでなく意味も知ると、文章の読み深さがぐっと変わる漢字です。

今日覚えたあなたは、

「あ、この“笑い”は優しい笑いじゃないな」

と読み取れる、大人の読解力が一段アップしました。

難読漢字は、知ると文章がもっと面白くなりますよ。

次回の漢字クイズもお楽しみに!


・参考文献:広辞苑(第七版)、デジタル大辞泉(小学館)、ほか


文(編集):桜うさぎ

小学生から高校生までの国語の講師として個別指導・集団指導に携わる。ふと目にした気になる漢字や文字の意味・成り立ちを楽しく伝える方法を探りつつ、日本語のすばらしさを実感する日々を送っている。