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意外と読めない?【漢字クイズ】「牛蒡」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2025.12.18

え、スーパーで普通に買ってるのに読めない…!

日常生活で見慣れているものほど、
漢字で書かれると急に読めなくなることってありませんか?

料理にも使うし、健康食材としてテレビでもよく聞く。
それなのに漢字で見ると「え、難しい…!」となる、まさにそんな言葉です。

今回はそんな食材の読み方や
漢字で示される背景も解説します!

問題

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問題 「牛蒡」はなんと読む? 

馴染み深い、あの野菜です!

答え

さて、読めましたか? 正解は…「ごぼう」です。

「牛」と「蒡」。
食材の名前にしてはゴツく、どこか強そうな印象の漢字ですよね。
でも実は、この漢字には歴史的な経緯があるんです。

名前の由来は外来語だった?

ごぼうは、古来から日本にあったものではなく、
中国から伝わったとされる食材です。

語源には諸説ありますが、学説の一つに

中国語の「牛蒡(niúbàng/ニュウバン)」が日本で音変化した説

があります。

つまり、日本語の「ごぼう」は、
外来語が時代とともに変化した結果。
読みと漢字のギャップが生まれたのも、その影響と言われています。

なぜ「牛」と「草(蒡)」の組み合わせ?

「蒡」という字は、植物名に使われる漢字で、
特定の意味を持つというより 「草・野菜の種類」 として用いられます。

ではの意味は?

諸説ありますが、ひとつ有名なのが

茎や根が太くて硬く、「牛が食べる草のようだった」ため

という説。

確かに、地中深くに根付いていて掘り出すと固く、
見た目も野性味に溢れていて…

最初に口にした人は、ちょっと勇気が必要だったのでは?
と思わせる植物ですね。

日本ではポピュラーな食材。海外では珍しい?

意外かもしれませんが、

日本・韓国・中国の一部以外では、食材として一般的ではありません。

西洋では観賞植物扱い、
あるいは薬草・ハーブとして使用されています。

たとえば、海外では

  • burdock root(バードックルート)
  • ハーブティーや薬膳の材料

として扱われ、
食卓に並ぶものとしては珍しい存在です。

今日のまとめ

「牛蒡(ごぼう)」は、日常的に食べているのに、漢字で書くと急に難易度が上がる言葉の代表。

意味をたどると、外来語が日本語化し、さらに“植物名らしい漢字”が当てられた結果の姿だとわかります。

今日覚えたあなたなら、
チラシを見て「特売!牛蒡」と書いてあったとき、

「おっ、これは読める!きんぴらゴボウ、食べたいな...」

なんて思い浮かぶのではないでしょうか?

次回の漢字クイズもお楽しみに!


・参考文献:広辞苑・第七版(岩波書店)、語源由来辞典(日本語源研究会)、ほか


文(編集):桜うさぎ

小学生から高校生までの国語の講師として個別指導・集団指導に携わる。ふと目にした気になる漢字や文字の意味・成り立ちを楽しく伝える方法を探りつつ、日本語のすばらしさを実感する日々を送っている。