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意外と読めない?【漢字クイズ】「木菟」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2025.12.16

え、これ絶対読めないヤツ…と思ったあなたへ

そうなんです!今回は強敵。なかなか見ない漢字ですが、ヒントは動物です。

その姿もよく知っているのに、漢字表記で出されると途端にクイズ化するアイツです。

今日の漢字もまさにそんな存在。

さあ、その正体を解き明かして、スッキリしちゃいましょう!

問題

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 「木菟」はなんと読む? その正体は...

気になる正解は?

正解は…「みみずく」 でした。

森の賢者と呼ばれる「梟(ふくろう)」と似た姿をしています。

夜行性で羽角(耳のように見える毛)が特徴の鳥。

「あ〜、見たことある!でも漢字は初めて見た…」
という声が聞こえてきそうですね。

ここからは、この漢字がなぜ「みみずく」を指すのか、
背景や言葉の由来をやさしく深掘りします。

「木+菟」でなぜみみずく?

まず漢字の意味を分解するとヒントになります

<漢字> <意味>
木 木・森・自然
菟(う/と) 菟(うさぎ)の古字

「木」と「菟(うさぎ)」?と思うかもしれませんが、
ここが大事。

みみずくは、
耳のように見える羽毛(羽角)がある鳥です。

その姿が “耳の立った兎のように見える” ことから、
古くは「兎のような鳥」「木に住む兎のような鳥」という意味合いで書かれました。

つまり、「木菟」は姿の特徴からついた表記なんですね。

フクロウとの違い、知っていますか?

よく混同される フクロウ と ミミズク。違いは意外とシンプルです。


フクロウは耳のような羽角が ない
ミミズク(木菟)は ある(耳の形の羽毛)

似ているようで、実は見た目でわかりやすい差があります。

古典文学では縁起物扱い

みみずくは昔から日本で縁起の良い鳥とされ、
・「知恵」
・「夜の守り神」
・「魔除け」
として信じられていました。

例えば、神社の絵馬や昔話にも登場することがあり、
文学の世界でも象徴的な存在です。

今日のまとめ

「木菟(みみずく)」は、ただの動物名ではなく、

“耳のあるフクロウ”を表す、日本の古い美しい言葉。

読み方・意味・背景を知ると、文章や風景の中で出会ったときに深みが増します。

今日これを読んだあなたはきっと、夜の鳥の影を感じたら

「あ、もしかして“木菟”かも」

と、ちょっとだけ知的で文学的な想像を呼び起こされるかも知れませんね。

次回の漢字クイズもお楽しみに!


・参考文献:広辞苑・第七版(岩波書店)、全訳 古語辞典(旺文社)、日本動物大百科 鳥類(平凡社)、ほか


文(編集):桜うさぎ

小学生から高校生までの国語の講師として個別指導・集団指導に携わる。ふと目にした気になる漢字や文字の意味・成り立ちを楽しく伝える方法を探りつつ、日本語のすばらしさを実感する日々を送っている。