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噂の「ぶつかりおじさん」に遭遇! でも → 通行人にぶつかった後、おじさんが『驚いて逃げたワケ』

  • 2025.12.1

今、巷で話題の「ぶつかりおじさん」。筆者の知人30代の女性Aさんの職場近くでも、若い女性を狙ってぶつかってくる「ぶつかりおじさん」が出没すると話題になっていました。そんなAさんも、ついに「ぶつかりおじさん」に出会ってしまったけれど──?

画像: 噂の「ぶつかりおじさん」に遭遇! でも → 通行人にぶつかった後、おじさんが『驚いて逃げたワケ』

故意にぶつかってくる不審な人物の噂

30代前半の女性Aさんの職場では、近頃女性社員の間で怖い噂が流れていました。それは最近、最寄り駅付近で「ぶつかりおじさん」と呼ばれる、故意に身体に接触してくる不審な人物が出るというものです。

今日も同僚が朝の混雑する駅で、その人物に遭遇したと話していました。

いつも通勤時に皆が使う駅は、利用客が多く混雑しています。そのため、たまに誤って人とぶつかってしまうこともあるのですが、ぶつかりおじさんは明らかに若い女性を狙ってぶつかってくるらしいのです。

その証拠に職場でもぶつかりおじさんに会ったと話すのは、20代~30代の女性社員ばかりでした。男性社員に話しても、ぶつかりおじさんのことは知らないし、「ぶつかってくるなんて勘違いじゃないの?」と言ってくる始末です。

なんじゃそりゃ! ぶつかりおじさんが気になる

女性社員のほとんどがぶつかりおじさんの存在に怯えていました。
しかし、Aさんは少し違う思いを抱いていました。

「か、変わった人……!!」

Aさんは皆ができれば遭遇したくないと思っているぶつかりおじさんを、興味本位で一度は見てみたいとひそかに思ったのでした。
いったいなぜ若い女性ばかり狙うのか? そもそもなぜぶつかるのか? 私にもぶつかろうと思うのか?

忙しい朝にわざわざ変わったことをする人に、恐怖よりも興味をもったのでした。

ついに、ぶつかりおじさんに遭遇!

ある日のこと、通勤中のAさんは異変を感じました。数メートルほど先にいる男性が、Aさんをじっと見ながら進んでくるのです。

「も、もしかして、ぶつかりおじさん!?」

同僚から聞いていたこの駅に出るぶつかりおじさんの特徴とも似ていました。Aさんは、相手を意識しつつも、何食わぬ顔で人の流れに沿って歩き出します。「でも、このままだとお互いにぶつからずに通り過ぎそうだな。私の思い違いかも」と考えながら歩きます。
しかし、その人物は、Aさんに近づくと直前で歩く向きを変え、突然Aさんに力強くぶつかってきたのです!

「こ、これがぶつかりおじさん!!」

初めての遭遇に、Aさんは驚きましたが、もっと驚いたのはぶつかってきた男性のほう。なんと、弾き飛ばされたのは、ぶつかりおじさんの方でした。

実は、華奢で可憐な見た目のAさんは元バレリーナ。パッと見た目ではわかりませんが、長年鍛え抜かれた体幹と屈強な筋肉の持ち主です。厳しい体育会系の世界にいたので、鋼のメンタルももちあわせています。

ド派手に転んでしまった男性は、「えっ……!?」と小さな戸惑いの声をあげます。
朝で大混雑する駅の中で、周りの目は痛いほど2人に注がれます。

「故意にぶつかるのは犯罪ですよ」Aさんは転んだおじさんに手を差し伸べながら言います。

すると男性は、Aさんの手を取ることなく、焦った様子で立ち上がり、そのまま走って逃げていきました。

自身の訓練が身を守った瞬間

転ばないように力を入れたAさん。男性を転ばせるつもりはなかったのですが、相手は転倒し、Aさんは身を守ることができました。 その後、その駅にはぶつかりおじさんが出現することはなくなったようだという話が広まりました。

結局、Aさんはぶつかりおじさんがなぜこんなことをしていたのか、サッパリ理解することはできませんでした。

ですが、意図的にぶつかることは立派な犯罪です。故意の接触は非常に危険であり、絶対に許されるものではありません。
そんなことをする人が一人でも減って欲しいと願うAさんなのでした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。

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