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「すでにある理系学部に投資しろ!」政府の“文系→理系転換”支援に疑問の声が殺到。「文系軽視」「人材不足解消の切り札」賛否渦巻く

  • 2025.11.28

■文系学部を理系学部へ…「すでにある理系学部に投資を!」政府の方針に疑問の声

「すでにある理系学部に投資を!」政府の方針に疑問の声
「すでにある理系学部に投資を!」政府の方針に疑問の声

2025年11月28日、文部科学省が大学の文系学部を理系学部へ転換するための支援基金を200億円増額する方針を固めたというニュースが報じられ、ネット上で大きな波紋を広げています。

デジタルや脱炭素分野の人材不足解消を狙ったこの施策ですが、X(旧Twitter)では疑問の声が噴出しています。

中でも注目を集めたのは、あるユーザーによる投稿です。

「そんなことしなくていいから、すでにある理系学部に投資しろ」

このシンプルかつ核心を突いた主張には、8400件以上のいいねが集まり、多くの共感を呼んでいます。

「国公立や高専など、既存の理系組織の予算が削られているのに、転換にばかりお金を使うのは本末転倒」「付け焼き刃の理系学部を作っても、質の高い教育ができるのか」といった、現場の疲弊や教育の質を懸念する声が相次いでいます。

■「文系軽視」への懸念も

また、「文系学部を減らす」という方向性に対し、「文系軽視だ」と反発する声も根強くあります。

「法律や経済、文化を担う文系も国にとって重要」「理系偏重は社会のバランスを崩す」といった意見や、「数学の基礎がない学生を無理やり理系にしてもミスマッチが起きるだけ」という現実的な指摘も見られます。

■賛成派「人材不足は待ったなし」

一方で、この施策に理解を示す声も一定数存在します。

「日本の理系人材不足は深刻。文系偏重の是正は急務だ」「これからの国力を考えれば、デジタル人材を増やすのは当然の流れ」と、長期的な視点での必要性を訴える意見です。

また、「時代の変化に合わせて学部を再編するのは大学として健全な姿」という見方もあり、単純な反対一辺倒ではないようです。

「選択と集中」の名の下に進む大学改革。

それが真に日本の成長につながるのか、それとも教育現場の混乱を招くだけなのか。200億円の使い道に、厳しい視線が注がれています。

(足立むさし)

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