能登プロジェクト第3弾。輪島塗師の特別作品がブルネロ クチネリ表参道店で展示販売中

ブルネロ クチネリ（BRUNELLO CUCINELLI）ジャパンは、2024年1月の能登半島地震で大きな被害を受けた地域を支援する取り組みを同年7月より継続して実施。被災地支援を目的とした「能登プロジェクト」の第3弾をブルネロ クチネリ表参道店で行う。

今回展示されている輪島塗師・赤木明登の作品には、「verticale（ヴェルティカーレ）」と「orizzontale（オリッツォンターレ）」という2つの名が付けられた。イタリア語で「垂直」と「水平」を意味するこれらの言葉には、輪島塗の原点、現在、そして未来を俯瞰する赤木の視点が込められている。「verticale」は、輪島塗をはじめとする職人たちが代々継承してきた歴史。「orizzontale」は輪島塗特有の分業制や、現代の職人同士の横のつながりを象徴する。両者の交差点に“工藝”が存在するという赤木の思想が作品全体を貫いている。さらに水平の広がりには、輪島の自然や文化そして神への畏敬の念が含まれるといい、森羅万象への敬意と共生を重視するブルネロ クチネリの哲学とも通底している。

赤木はものづくりを支える職人とりわけ輪島塗の根幹を担う「木地師」への敬意を抱きながら、輪島塗の再生に取り組んでいる。その想いは漆器の原点とされる“神人共食”の思想を表現した鉢の造形にも表れているそうだ。来場者は作品に触れることで、漆の温もりとその本質に触れることができるとしている。

アーティストとの出会い 塗師 赤木明登（The Art of Akagi INCONTRO CON L’ARTISTA）

場所／ブルネロ クチネリ表参道店 B2F アートスペース 東京都港区南青山3-17-11

期間／～2026年1月31日（土）

URL／https://www.brunellocucinelli.com/ja/

Text: AI YANO

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