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なぜか話し合いができない夫…心が通じ合わないと悩んだ私が救われた“愛着”の話

  • 2025.11.21

こんにちは。親子や夫婦の「愛着」についてお伝えしている助産師さきです。「夫と話し合おうとすると、すぐに黙ってしまう」 「ケンカになると部屋にこもったり、家を出て行ってしまう」 「私の気持ちをわかってくれない気がして悲しい…」そんな悩みを感じたことはありませんか?「夫婦なのに、ちゃんと話し合えない」そう思うと、とても孤独で苦しくなりますよね。でも、実はその背景には“愛着”という心のクセが関係していることがあるんです。

悩むママ

話し合いができない夫に、怒りと悲しみを感じていたユカさん

ユカさん(仮名)は結婚8年目の35歳。5歳と2歳の2人の子どもを育てるママです。普段は穏やかで優しいご主人。けれどケンカになると、「わかったわかった」と話を流したり、不機嫌になって黙り込んでしまうことがよくありました。お互いの気持ちを伝え合いたいユカさんにとって、それはとてもつらいこと。 「どうして話してくれないの?」 「夫婦なのに、気持ちが通じ合わない…」そんな思いが積み重なり、 「もうこの人とは分かり合えないのかも」と離婚を考えるほど悩んでしまったそうです。

傾く家

夫の“理解できない態度”の裏側にあったもの

実は、ユカさんのような悩みを持つ方のご主人に多いのが、「回避型の愛着スタイル」をもつタイプ。回避型の人には、こんな特徴が見られます。• 感情を表に出すのが苦手で、共感の言葉が少ない• プライドが高く、「ごめんね」が言いにくい• 衝突を避けたい気持ちが強く、ケンカになると黙り込んでしまう一方、妻のほうが「不安型タイプ」で、「もっとわかってほしい」という気持ちが強いと、 「話し合いができない=私を理解してくれない」と感じやすくなります。この組み合わせだと、すれ違いが起きやすく、夫婦関係に深い溝ができてしまうこともあります。

“愛着スタイル”は生まれつきではない

「愛着スタイル」とは、人との関わり方のクセのようなもの。これは生まれつきではなく、子どもの頃の親との関わり方や、育ってきた環境の中で身についていきます。回避型の人は、無意識のうちに「人と距離をとることで安心しよう」とする傾向があります。そのため、ストレスを感じる場面になると、相手と向き合うよりも“避ける”ことで自分を守ろうとするのです。けれど、夫婦の間に「責められない」「安心できる」といった信頼関係が育ってくると、その“回避的な反応”は少しずつ和らいでいきます。つまり、「回避型を理解してあげること」こそが、関係改善の第一歩なのです。

ユカさんが実践した「話し方をゆるめる」アプローチ

私はユカさんに、次のような工夫を提案しました。• 夫が黙っても、「わかってくれていない」と決めつけない• 「話し合える夫婦が理想」という思い込みを少しゆるめる• 重い話題ではなく、軽い話としてサラッと伝えるようにする この“話し方のゆるめ方”を少しずつ試していくうちに、ユカさんの気持ちにも変化が出てきました。

安心した様子の女性

「夫を理解する視点」を持つことで変わった心

それまでユカさんは「話し合いができない夫が悪い」と感じていました。でも、回避型同士の夫婦がうまくいくケースも多いと知って、考え方が少し変わったそうです。「なんでも共有しなきゃ、全部話し合わなきゃって思ってたけど、そうじゃなくてもいいのかもって思えたら、気持ちが軽くなりました。」「夫婦なら話し合えるのが当たり前」という思い込みを手放せたことで、 “夫を変える”ではなく、“どうやってうまく付き合うか”を考えられるようになったといいます。さらに、「共感する気がないのではなく、共感するのが苦手」ということを理解したことで、夫を見る目がやさしく変わりました。

“共感してくれない夫”の見方が変わった瞬間

「前は、共感してくれない=私を理解していない、と思っていたけど、 実は“どう共感したらいいかわからない”だけだったんだと気づいたら、心がすごくラクになりました。」重たい空気の中で伝えていた言葉を、LINEで軽く伝えるように変えたところ、夫が前よりも話を聞いてくれるようになったそうです。夫を変えようと頑張るより、“見方を変える”だけでイライラが減り、 「この人とは無理かも」という不安感もやわらいでいきました。

家族三人の手

おわりに:夫婦の関係は“安心”の積み重ねで育つ

もし今、「夫が共感してくれない」「話してくれない」と悩んでいるなら、こんなふうに考えてみてください。• 共感してくれないのは冷たいからではなく、“回避型”の特徴かもしれません。 「わかっていないわけではない」と知るだけで、見方が変わります。• 「話し合えない夫婦はダメ」という思い込みを少し手放してみましょう。 夫婦にはいろいろな形があっていいんです。夫婦関係は「どれだけ話すか」ではなく、「どれだけ安心できるか」で育っていきます。安心できる関係のためには、相手と自分の心を知ることが第一歩。もし、自分や夫にこうした傾向がありそうと思った時は、この愛着の知識を夫婦関係を良くするヒントにしてくださいね!夫婦のかたちは一つではありません。違いを知り、受け入れていくその時間こそ、お互いを少しずつ理解し合い、絆を深めていく大切なプロセスです。焦らず、少しずつ。ふたりらしい関係を育てていきましょう。

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