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小学校受験 VS 中学受験…どっちが大変? 両方を経験した母のリアルな本音

  • 2025.11.19

「小学校受験と中学受験、どっちが大変か?」よく議論される内容ですが、あなたはどちらの方が大変だと思いますか? 実は、わが家の息子は、小学校受験をして国立小学校に入学したあと、中学受験をしました。本来であれば、国立小学校からは、附属中学校へ内部進学ができたのですが、息子と相談して悩み抜いた結果、私立中学校を目指して中学受験をすることにしました。息子は現在、志望していた私立中学校へ通っています。今回は、息子の小学校受験と中学受験、どちらも経験した母のリアルな本音を書きました。正直、どちらも大変だったのですが、両方の「大変さの質」は、全くもって違うものでした。

小学校受験、舵を取るのは親

小学校受験の大変さって、何でしょうか?親にとっては、塾の送迎・見学、スケジュール管理、学校選び、服装や持ち物の準備、願書作成、親の面接対策……。親がやるべき事は山のようにあって、もうここでは書ききれないほど。何より大変だったのが、毎日の家庭学習。ペーパー学習はもちろん、工作、行動観察の練習など、全てにおいて、親が横についていなければ進みません。子どもの気持ちをなんとか盛り上げながら、宿題や苦手対策に取り組む毎日。ただでさえ、4歳や5歳の幼児をお世話するのは、骨が折れるもの。そこへ小学校受験の対策が加わるのですから、毎日の忙しさに目が回りそうでした。

子どもは意外と楽しんでいた

幼児なのに勉強させて可哀想。そんなイメージが強い小学校受験ですが、子どもは意外と楽しんでいる子が多い印象です。塾の先生も「楽しむこと」を大事にしてくださるし、私たち親も、遊びやシールというご褒美を取り入れながら、「ご機嫌に取り組むこと」を最優先にすることが多い。実際に、息子本人に「小学校受験って大変だった?」と聞いてみたことがあったですが、「塾の先生がおもしろかった。あとは覚えてない」と言われました(笑)

責任の重さに潰されそうだった

子どもの気持ちを最優先にするその裏で、親が背負う責任は相当なものでした。・スケジュールにミスはないか?・苦手対策はこれで大丈夫?・本番までに間に合うのか?小学校受験の舵を取るのは、子どもではなく親。合否への不安も相まって、責任の重さに潰されそうでした。体力的にも精神的にも、親の覚悟が試されるのが小学校受験だと感じます。

中学受験、負担が大きいのは子ども

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一方、中学受験は、子どもにかかる負担が大きく感じました。勉強量も膨大に増えて、内容もかなり難しい。小学校で学ぶレベルを遥かに超えた難問に挑戦し、且つスピードも求められる毎日は、とても大変そうでした。もちろん、その大変さの中には、「学ぶ楽しさ」もあると思います。息子も新たな発見があると、「そうなんだ!」と目を輝かせていたし、塾の先生も、知的好奇心をくすぐるような授業を工夫されていました。

12歳で背負わせる「過度な不安」

勉強量の負担もさることながら、いちばん大変そうだったのは、成績や合否に対する不安でした。塾での成績は、偏差値という数字で、はっきりと突きつけられます。合格に必要な偏差値と、今の自分の偏差値との差。なかなか成績が振るわない中、まわりのお友達が伸びていくことに対する焦り。特に、本番直前や受験期間のストレスは、想像を絶するものでした。特に息子は繊細な性格だったため、本番の前日は不安でなかなか眠れず……。そばに寄り添い、息子の背中をさすりながら、「まだ、たった12歳の子どもには、大きすぎる不安を背負わせてしまったな」と胸が痛んだことを覚えています。

親ができることは少ない

膨大な勉強量と、過度な不安を抱えている子どもに対して、親ができることは、多くはありませんでした。塾の送迎は必須ではないし、勉強はもう難しくて教えてあげられません。親として私ができるのは、塾の宿題を一緒に管理したり、志望校の情報を集めたり。あとは体調管理と、息子の好きな食事を作って待つことくらい。夜遅くまで勉強をがんばる息子を横目に、何もできないもどかしさを感じました。

小学校受験と中学受験、どっちが大変だった?

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小学校受験は、親のやる事の多さと責任に押しつぶされ、精神がすり減りました。中学受験は、過度な負担に耐える子どもを見守ることしかできず、胸が痛みました。「大変さの質」がそれぞれ大きく異なるので、どちらが大変だったとは、私は言い切れません。

両方やって良かった

ただひとつ言えるのは、「どちらもやって良かった」ということ。本気でがんばったからこそ、子どもはもちろん、親も成長させられました。受験の大変さを乗り越えるたびに、家族の絆もより強くなっているような気がします。小学校受験も、中学受験も、「その時の息子」にとって最善の選択をした結果です。今、楽しそうに中学に通う息子を見て、「挑戦して良かったなぁ」と心から思っています。さて、ここまで読んで、小学校受験と中学受験、あなたは「どちらが大変そうだ」と感じましたか? 絶対にやりたくないのは、どちらでしょうか? あなたの意見もぜひ教えてください。

小学校受験と中学受験、どちらがいい!? プロが対談!

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中学受験に強い私立小学校なども登場し、中学受験に向けて小学校受験をする……というケースもあるなど、受験の選択肢は増えるばかり。中学受験塾スタジオキャンパスの矢野耕平先生と、小学校受験専門コノユメSCHOOLの大原英子先生が、実際の過去問などを実例に、小学校受験と中学校受験の違いや共通点、メリット・デメリットについて本音で対談! 受験における「学び」の根底にある大切なことを考えます。登壇者 大原英子小学校受験専門『コノユメSCHOOL』代表。3000人以上の子どもを有名小学校合格に導いてきた実績を持つ。矢野耕平中学受験指導スタジオキャンパス代表。近著『ネオ・ネグレクト』などを含め中学受験にまつわる著書多数。

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Instagram:すみれ(@suuuumam0513)

著書:「【幼児教室では身につかない】小学校受験 家庭でできる22のこと」(Amazon kindle)

ブログ:お金をかけずに頭のいい子を育てる方法

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