1. トップ
  2. 町田ゼルビアがクラブ史上初の天皇杯決勝へ!林幸多郎のバースデー弾が歴史的勝利を呼び込む

町田ゼルビアがクラブ史上初の天皇杯決勝へ!林幸多郎のバースデー弾が歴史的勝利を呼び込む

  • 2025.11.17

[天皇杯ラウンド準決勝、J1FC町田ゼルビア 2-0 J1FC東京、11月16日、東京・国立競技場]

町田は延長戦の末、FC東京に2-0で勝利してクラブ史上初の決勝進出を決めた。9日に同会場で行われたFC東京との試合で敗れた町田にとって、雪辱を果たす結果となった。

この日が誕生日だったDF林幸多郎は、左ウィングバックで先発出場。延長前半13分に貴重な先制ゴールを挙げ、チームの決勝進出に大きく貢献した。

画像: 町田ゼルビアがクラブ史上初の天皇杯決勝へ!林幸多郎のバースデー弾が歴史的勝利を呼び込む

誕生日の男が勝利に導く

スコアレスで迎えた延長前半13分。後方からのロングボールを韓国代表FWオ・セフンが競り勝つとゴール前にボールがこぼれる。相手DFが先に身体を入れたが、林は後ろから右足を伸ばし、GKの頭上を越すループシュートでゴールネットを揺らした。

「転がってくるなという場面が何回もあったので、チャンスだと思いました。(オ・)セフンがうまく後ろにそらしてくれたので、迷わずに飛び込みました。(FC東京DFアレクサンダー・)ショルツ選手がスピードを緩めたので『触れそうだな』という感じで足を出した。とりあえず触ろうという感じでした」

先制弾を挙げた直後、林は町田サポーターが集うゴール裏席へ走って行き、サポーター、チームメイトとともによろこびを爆発させた。

画像: 先制点を挙げ、ゴール裏のサポーターのもとへ走る林
先制点を挙げ、ゴール裏のサポーターのもとへ走る林

この日は林の誕生日。自らの記念日に記録したバースデーゴールは、先月18日のJ1第34節アビスパ福岡戦以降、公式戦4試合連続で先発を外れるなど苦しい時間を過ごしている町田の背番号26にとっても格別の瞬間だった。

「(誕生日の試合は)初めてでしたし、みんなにも祝ってもらいました」と柔らかい笑みを見せた。

林はよろこびに浸りつつも、その一撃が偶然ではなく準備の積み重ねによる結果だったことを強調した。

「準決勝ということで、堅い試合になるのは想定していました。攻撃面では相馬(勇紀)くんとうまくコミュニケーションを取れて、(流れの中でポジションを)入れ替われていると感じていました。練習からそこはうまくやれていたので、いつも通りという感じです」

林の強みである豊富なランニングは、この日の試合でも相手守備陣を揺さぶり続けた。

「自分がランニングすることで相手もズレますし、そこは自分の強み。(スプリントする)量をこなしたいと思っています」

林の先制点に続き、延長後半4分にはオ・セフンが勝利を決定づける追加点。最後まで集中を切らさず、苦しみながらも手にした勝利はクラブにとっても歴史的な一歩だった。

試合に出られない時期が続くも「やることは変わらず」

町田は今季途中に、J2のV・ファーレン長崎からMF増山朝陽を獲得。同選手と左ウィングバックのポジションを争う林は、出場機会が限られた。

それでも、心は折れなかった。

「試合に出られない期間は続いたんですけど、やることは変わらず、試合に出たときに自分のパフォーマンスを出すとか、チームのために頑張るというのはブレないところ。今回も出るからにはしっかり結果を出そうという思いで入った」

林の気迫あふれるプレーは、チームメイトたちに勇気を与えた。

「スタッフ、選手含めて『勝ちたい』という想いで全員がやっていました。ミーティングも重ねて本当に細かいところまで詰められた。価値のある勝利だったと思います」

画像: 得点をサポーターとよろこび合った林
得点をサポーターとよろこび合った林

町田ゼルビアはクラブ史上初の天皇杯決勝へ進む。

舞台は22日、再び国立競技場。相手は昨季のJ1王者ヴィッセル神戸だ。

バースデーゴールでチームを決勝へ導いた林の躍動は、町田の夢をさらに大きく押し広げる力となる。

(取材・文 縄手猟、写真 浅野凜太朗)

元記事で読む
の記事をもっとみる