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時代を超えて愛される、“名品ブーツ”5選。今季はレトロ×モダンが鍵!

  • 2025.11.12

今季のランウェイを見渡せば、時代はまさに“ブーツ旋風”の真っ只中。各メゾンが見せたのは、クラシックな魅力を携えながらも、自由に再解釈されたブーツたち。過去のエッセンスをモダンに昇華し、時代を超えてアップデートされたその姿は、ファッションの進化そのものだ。

クレージュCOURRÈGES)の60年代風フラットブーツ、トーテムTOTÊME)が提案する70年代ムードのスリムブーツ、そしてアクネ ストゥディオズACNE STUDIOS)が再構築するウエスタンブーツ——レトロとモダンが溶け合う“新・アイコン”が、この秋、足もとからスタイルを刷新する。

60's :フラットブーツ

これまで、アーティスティック・ディレクターのニコラ・ディ・フェリーチェが手がけるクレージュを象徴してきたのは、構築的なシルエットとハイヒール。しかし2026年春夏コレクションでは一転、ランウェイを歩いたモデルたちの足もとを飾ったのは、60年代のエッセンスを纏ったフラットブーツ。クレージュらしいミニマルなラインに、モードな軽やかさとブランドの哲学が共存。“未来的なレトロ”を体現するこの新たなシューズが、再びモードの流れを動かし始めている。

クレージュ 2026年春夏コレクション
クレージュ 2026年春夏コレクション

70's : スリムブーツ

1970年代のファッションを彩ったスリムブーツが、今季、ミニマルに進化してカムバック。当時はオレンジやイエロー、ライラックなどのヴィヴィッドカラーにスクエアヒールを合わせたデザインが一世を風靡した。そして2025年、そのアイコニックなスタイルは、シンプルで洗練されたモノクロームへとアップデート。ローヒールを添えた現代版の一足は、70’sのムードを残しながら、よりアーバンでエレガントな佇まいを見せている。

トーテム 2025-26年秋冬コレクション
トーテム 2025-26年秋冬コレクション

80's : サイハイブーツ

セクシーで挑発的、そして圧倒的なコンフィデンス。そんな80年代のファッションを象徴するのがサイハイブーツだ。マドンナやグレイス・ジョーンズが脚光を浴びせたこの大胆な一足が、今季、再びランウェイで存在感を放っている。ステラ マッカートニーSTELLA McCARTNEY)のショーでは、光沢感のある素材にミニドレスを合わせ、パワフルでグラマラスな新時代のサイハイブーツルックを提案。センシュアルでありながらも、どこかエフォートレス。それが2025年流の“モダン80’s”だ。

ステラ マッカートニー 2025-26年秋冬コレクション
Vestidos negrosステラ マッカートニー 2025-26年秋冬コレクション

90's : スクエアトゥブーツ

90年代の都会的ミニマリズムを体現する、スクエアトゥブーツが今季のランウェイで再び脚光を浴びている。ミュグレーMUGLER)の2026年春夏ショーでは、まるで“セカンドスキン”のように脚に沿うミニマルなフォルムが登場。シャープで構築的、それでいてどこか都会的な抜け感を感じさせるそのデザインは、90’sモードの精神を今にアップデートした一足だ。

ミュグレー 2026年春夏コレクション
ミュグレー 2026年春夏コレクション

00's : ウエスタンブーツ

2000年代の感性を今に映すウエスタンブーツが、再び自由なスピリットを携えて登場。アクネ ストゥディオズのランウェイで注目を集めたのは、脚のラインを美しく引き立てるハイレングスの一足。伝統的なウエスタンのエッジに、モダンでクールな感性を掛け合わせたデザインは、クラシックなスタイルに新たな表情を添えている。ブーツが主役になる季節、レトロとコンテンポラリーが溶け合うこのデザインが、この秋冬の装いを軽やかに更新してくれるはず。

アクネ ストゥディオズ 2026年春夏コレクション
アクネ ストゥディオズ 2026年春夏コレクション

Text: Alexandre Marain Adaptation: Mei Fujita, Saori Yoshida

From: VOGUE.FR

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