1. トップ
  2. おでかけ
  3. 【60代女子旅】芸術の秋におすすめ!恵比寿「山種美術館」でアート旅体験

【60代女子旅】芸術の秋におすすめ!恵比寿「山種美術館」でアート旅体験

  • 2025.10.31

月刊誌『素敵なあの人』の公式ブロガーの日常を綴った素敵ブログ。今回は、旅インフルエンサー・にいみりささんの恵比寿〈山種美術館〉でアート旅体験の様子をご紹介します!


―東京・恵比寿|日本画とカフェで味わう芸術の秋―
特別展「日本画聖地巡礼2025 ―速水御舟、東山魁夷から山口晃まで―」 芸術の秋、お出かけが心地よい季節。東京都内、恵比寿駅から徒歩約10分の、実は知らない方も多い日本画専門の美術館で旅するような展覧会をご紹介します。

速水御舟《名樹散椿》【重要文化財】山種美術館

全国初の日本画専門美術館〈山種美術館〉とは

恵比寿駅から渋谷橋交差点を抜け、青山方向へ。おしゃれなレストランやショップを眺めながら歩くこと約10分。山種美術館に到着です
ここは全国で初めての日本画専門美術館。明治から現代までの日本画を中心に約1,800点を所蔵しています。 ここでいう「日本画」とは、日本の伝統絵画を総称しています。岩絵具や膠(にかわ)など天然素材を使って描かれるのが特徴。 美術館は、地下が展示室、1階がカフェ。都会とは思えないほど静かな立地で、じっくり作品と向き合えるのが魅力です。 お出かけの合間に立ち寄って、「芸術の秋」のひとときを過ごすのにぴったりなんです。

夕方の美術館前

「山種美術館前」と書かれた信号が目印

お着物が似合う美術館のエントランス
霧雨の空のもと、友人の銀糸の織り込まれた大島紬の雨コート姿が素敵

展示室入り口(地下1階)向かって右手が展示室1、左手が展示室2

展覧会「日本画聖地巡礼2025」の見どころと“推し活”との共通点

現在開催中の特別展
「日本画聖地巡礼2025 ―速水御舟、東山魁夷から山口晃まで―」(〜2025年11月30日)

ここでいう「聖地巡礼」とは、画家たちが実際に訪れ、心惹かれた場所(=聖地)を描いた作品を通して、 その土地と絵画のつながりを、まるで旅するように、巡るように体感できるというコンセプト。 好きなアーティストの「推し活」のように、好きな映画やアニメの舞台を巡るように、画家の足跡をたどる── それが今回の展示の魅力なんです。

奥村土牛《城》山種美術館(現地写真が左にあります)



東山魁夷作品 山種美術館(現地風景との対比展示になっています)

【注目作品】速水御舟・東山魁夷・山口晃など巨匠の名画が集結

見どころ①:名だたる画家たちの傑作が大集結

速水御舟・東山魁夷作品の注目ポイントを学芸員の方に伺いました

速水御舟《名樹散椿》【重要文化財】の注目ポイント
京都・昆陽山地蔵院に実在した名木を描いた大作。金箔ではなく、金地の「蒔地(まきつぶし)」手法でたくさんの金が用いられています。一般的な椿のように、花がぽとっと落ちるのではなく「散る」ことから「散椿」と呼ばれているそう。
花の雄しべ、雌しべ、散った花びらの様子、葉の表裏一つ一つの葉脈、うねる幹の様子にも注目です。

左):速水御舟《名樹散椿》【重要文化財】山種美術館
右):山口華揚《木精》山種美術館:北野天満宮の大けやきです。

東山魁夷「京洛四季」シリーズの注目ポイント
山種美術館でこそ見られる作品です。四季の絵が揃うのに20年かかったそう。
《春静》は鷹峯、《緑潤う》は修学院離宮、《秋彩》は小倉山、《年暮る》はホテルオークラ京都からの東山の景色を描いています。町屋の景色は現在のオークラ京都から見える景色とはだいぶ変化していますね。

手前から 東山魁夷《春静》《緑潤う》《秋彩》《年暮る》 山種美術館

手前から東山魁夷《緑潤う》 《秋彩》 《年暮る》 山種美術館

美しくて、行ったり来たりして見入ってしまいました。

見どころ②:NHK大河ドラマ『いだてん』オープニング映像の絵画

山口晃《東京圖1・0・4輪之段 槙楓図》が山種美術館では初展示!NHK大河ドラマ『いだてん』(2019)オープニング映像に登場した絵画です。

山口晃《東京圖1・0・4輪之段 槙楓図》の注目ポイント
皇居を中心とした関東の地図。東京タワーや六本木ヒルズがある一方で、今はない浅草・凌雲閣や、以前の日本橋の太鼓橋が描かれています。過去と現在が入り混じっているんです。実は北海道や四国も描かれています。白塗り部分は防衛省ですって。

山口晃《東京圖1・0・4輪之段 槙楓図》山種美術館

見どころ③:北から南まで、日本全国を絵で旅する

北海道から沖縄まで、作品を追っていく展示は日本全国を巡る旅のよう。
青森県・奥入瀬渓流を描いた奥田元宗《奥入瀬(秋)》や、日本三大桜「滝桜」と呼ばれる、福島県三春町の紅しだれ桜を描いた橋本明治《朝陽桜》など、「まるで絵の中で日本を旅している」ような順序に配置されています。 さらに進むと、イタリアやギリシア、アメリカなど海外を題材にした作品があります。
第二展示室では、アフリカ:千住博《ピラミッド遺跡》、中国:竹内栖鳳《城外風薫》など、世界各国への「巡礼の旅」が体験できます。

奥田元宗《奥入瀬(秋)》山種美術館

奥田元宗《奥入瀬(秋)》山種美術館 : 幅6mの大作。

橋本明治《朝陽桜》山種美術館

橋本明治《朝陽桜》山種美術館

東山ブルーと元宗の赤。日本画の色彩に魅了される

東山魁夷の「東山ブルー」、奥田元宗の「元宗の赤」と呼ばれる特徴的な色があります。画家のそれぞれの感性が宿っているそう。

特に、奥田元宗《奥入瀬(秋)》の赤は、実際の現地の紅葉には見られない色。奥入瀬では紅葉は「黄色」になるのです。作家の感性によって生み出された風景の赤なのだとか。《奥入瀬(秋)》は作品に近寄り見つめてみてくださいね。 顔料に含まれる鉱物が光を反射し、きらめくのが見えますよ。

東山魁夷《緑潤う》山種美術館

東山魁夷《年暮る》山種美術館

カフェの和菓子で「作品を味わう」ティータイムを

鑑賞後は、1階の「Cafe 椿」で余韻のひとときを。こちらでは 青山の老舗「菊家」に特別注文された展覧会モチーフの和菓子が人気です。

今回は展示にちなみ、奥田元宗の《奥入瀬(秋)》をテーマにした和菓子「秋の渓流」や、奥村土牛《鳴門》から白波の渦が表現された「うず潮」など 作品の余韻をそのまま味わうような特別な時間を過ごせます。

「Cafe 椿」にて

和菓子「うず潮」(奥村土牛《鳴門》より)

手前「遠山」(西郷狐月《台湾風景》より)/奥「秋の渓流」(奥田元宗《奥入瀬(秋)》より)

着物で行く山種美術館|割引特典も

山種美術館では、お着物の方に入館料の割引特典があります。
この日は、お着物をお召しの方がちらほら。友人の田口陽子さんは、着物地を仕立てたドレスで来館。やまぶき色のちりめんしぼりワンピースとパンプス姿がとても素敵でした。和装が似合う静かな空間で、美術鑑賞と季節を味わうって粋ですね。

恵比寿という都心にいながら、ゆったりとした時を感じることができる、日本画に特化した美術館。 芸術の秋に「日本画で旅する時間」はいかがでしょうか。

美術館1階受付にて

ドレスも映える美術館内

特別展インフォメーション・アクセスまとめ

特別展「日本画聖地巡礼2025―速水御舟、東山魁夷から山口晃まで―」 会期:2025年10月4日(土)〜11月30日(日)
会場:山種美術館(東京都渋谷区広尾3-12-36)
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(11/3・11/24は開館、翌日休館)
観覧料:一般1,400円/大高生1,100円/中学生以下無料(付添者の同伴が必要)
着物特典:着物でご来館のお客様は、一般200円引き・学生100円引き
アクセス:JR恵比寿駅西口・東京メトロ日比谷線恵比寿駅2番出口より徒歩約10分 ※掲載写真は山種美術館様より、インフルエンサー向け内覧会にて 特別に撮影・取材許可をいただいたものです。

この記事を書いた人 にいみりささん

60歳をすぎてインスタグラムの休眠アカウントを、4ヶ月でフォロワー1万人超えに育て、一気にインフルエンサーに。旅&グルメを中心に暮らしを楽しむエッセンスを発信中。「何をしてるのか教えて!」とお願いされ開講しているインスタ運用レッスンが好評。

元記事で読む
の記事をもっとみる