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疲れ、イライラの原因は"老眼"かも⁉ 放置すると怖い老眼の初期症状【眼科医監修】

  • 2025.10.18

「老眼? 全然大丈夫!」と見えづらさを放置していませんか? やせ我慢していると思わぬところに弊害が……。そこで今回は、老眼の初期症状と、放置することによる心身ストレスの症状を眼科医が解説。早めの老眼デビューでクリアな視界を手に入れて、すっきりと健やかな毎日を過ごしましょう。


その"見えづらさ”は老眼のサインかも

人はものを見る時に、目の中の毛様体筋を収縮させて水晶体というレンズの厚さを変えることでピントを合わせています。加齢によってこの毛様体筋の働きが衰え水晶体が濁って硬くなりピント調整ができなくなる状態を老眼といいます。特に、近くを見る時に毛様体筋に負荷がかかり凝り固まりやすくなるため、手もとにあるスマホの画面がぼやけたり、食品ラベルなどの小さい文字が見えづらくなったりします。 40代から症状を自覚することが多いですが、視力がいいと早くなる傾向があり、30代後半から変化を感じる方も。最初は「スマホの見すぎかな」「疲れ目かな」とやり過ごしてしまいがちですが、いつも同じように見えづらいのなら眼精疲労ではなく、老眼のサインです。

老眼のサインはこんな症状

こうした症状が出ているのに、辛くなるギリギリまで頑張ってしまうと、毛様体筋が疲弊して急激に症状が悪化してしまいます。「見えづらいな」と感じたら、すぐに眼科を受診してチェックするのがおすすめです。初期なら目薬でピント調整を改善できますし、病気の発見にもつながります。また、合わない眼鏡は目が悪くなる原因になりますので、正しい度数を測ることも大切。老眼は年齢とともに進み、60〜70代で毛様体筋と水晶体が完全に動かなくなると止まります。最終段階では、眼鏡を使い分けてピントを合わせる必要がありますが、早く対策を打つと進行を緩やかにできます。

見えにくさを我慢するのは禁物!

老眼を放置すると、目に限らず体全体に影響が及びます。肩こりや首こり、頭痛の原因になるのはもちろん、全身の倦怠感や慢性的な疲労にも。最悪の場合、疲れが蓄積して出勤できなくなるなど、日常生活に支障が出ることも。

また、視野がぼやけることでイライラしたり、落ち込んだり。どうにか見ようとして目を細めることでシワが深くなるなど、無理をして頑張ってもいいことはひとつもありません。

老眼鏡は早めに作るのが得策

正しい度数の老眼鏡をかけると、目の負担も心身のストレスも軽減します。今抱えている不調が改善する可能性もありますから、先送りにせずに早めに作る方がいいでしょう。近視なら累進レンズの眼鏡を選べば、遠くも近くも見えるためかけっぱなしで大丈夫。眼鏡に抵抗がある方は、老眼用のコンタクトレンズという選択肢も。老眼鏡をかけても見えづらい時には、遠くを見て毛様体筋を緩めてあげるとピントが合いやすくなります。激しく眼筋を動かすような体操は逆効果なので気をつけましょう。

教えてくれたのは…

眼科医 佐藤香さん

眼科外科医・フェムトセカンドレーザーlenSx認定医。白内障や老眼をはじめとする目の悩みから美容まで患者に寄り添った最先端治療を提供。公式サイト:https://ophthalmo logistkaori.com/


取材・文=安田晴美 イラスト=二階堂ちはる ※GLOW2025年10月号より

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