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和食の旨味の原点!「かつお節」の歴史と名産地について解説〜おいしい活用レシピも紹介

  • 2025.10.10

かつお節はカツオを煮たあとに煙でいぶして乾燥させた保存食品。汁物の出汁を取るのに使われたり、おかずの仕上げにまぶしたりなど、日本食には欠かせない食材ですよね。

今回はそんな「かつお節」の魅力を深堀り! 歴史や産地など誰かにちょっと教えたくなる豆知識と、お手軽レシピをお届けします。

■日本生まれの食材「かつお節」の歴史

かつお節の原型が現れたのは、約1300年前にさかのぼります。古代の文献『古事記』や『万葉集』に「堅魚(かたうお)」として登場しているのです。

ただし、現代のかつお節技術(燻乾・発酵などを含む形態)が定着したのは中世以降と考えられています。

江戸時代になると、土佐(高知県)で燻して乾燥させたあとにカビ付けする技法が考案。これにより、かつお節の保存性と旨味がアップし「土佐節」として評判に。その技法が各地に普及していったとされます。

■かつお節の産地はどこ?

現在のかつお節の主な産地は「鹿児島県」と「静岡県」です。

鹿児島県枕崎市はかつお節の生産量1位を誇り、「本枯節(ほんかれぶし)」と呼ばれる最高級品が有名です。一方、静岡県はカツオの漁獲量で1位。焼津節や伊豆節と呼ばれ、全国の出汁メーカーにも出荷されています。

■「かつお節」と「おかか」の違い

削る前の状態を「かつお節」、削ったものを「削り節」、醤油などで味つけしたものを「おかか」と呼んで区別することが多いですが、厳密には決まっていません。

また、昔は削る前の状態を「おかか」と呼んでいたという説があります。宮廷につかえる女性たちがかつお節のことを「かか」と呼び、丁寧な表現として「おかか」と呼んでいたのだとか。

■かつお節がアクセントの絶品レシピ5選

里芋とおかか梅の和風ポテトサラダ

マヨネーズ+醤油+梅干し+かつお節で、ポテサラがさっぱり和風に! 里芋のねっとりとした食感が後を引きます。かつお節の半量は中に混ぜ込み、半量は上に散らすことで香りも抜群です。

レンジ蒸しナスの和え物

ナスをレンジで加熱したら調味料で和えるだけ! トロッとしたナスにかつお節の旨味やショウガの風味がからんで、ついつい箸が進みます。かつお節が汁気を吸ってくれるので、お弁当にも最適です。

かつお節と昆布の佃煮

出汁をとった後の昆布とかつお節を佃煮にリメイク。出がらしにまだ旨味が残っているため、醤油の塩味や白ゴマの香ばしさも相まって、白米がモリモリ進みます。おにぎりに入れたり、和え物に混ぜたりと万能です。

キュウリとジャコの炒め物

軽く炒めて食感を残すのがポイントです。カリカリジャコで香ばしさUPします。味つけは麺つゆで簡単に決まり、かつお節の旨味が全体を包み込んで絶品です。かつお節が水分を吸って、炒め物が水っぽくなるのも防いでくれます。

和風オニオンサラダ

薄切りした玉ネギに甘酢ダレをかけ、かつお節をたっぷり盛りましょう。香ばしくさっぱりシャキシャキとした食感がやみつきになります。玉ネギの辛味が気になるときは水にさらすのがおすすめです。

■かつお節で手軽にタンパク質をプラス

かつお節は乾燥加工されており、可食部100gあたり約77gのタンパク質を含む、高濃度のタンパク源です。その量は生のカツオの約3倍! 体内では生成できない必須アミノ酸9種類すべても含むことから、良質なタンパク質と言えます。

ご飯やおかず、さまざまなメニューと相性が良いので、普段の食事にかつお節を加えて、おいしさだけでなく、タンパク質もちょい足ししてみてはいかがでしょうか。

(川原あやか)

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