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新卒が明かす《年収の希望額》合致しないと辞退…!?企業に求める条件TOP10「福利厚生」「事業の将来性」ほか

  • 2025.10.9

新卒が求める年収…最多回答は?

新卒が求める年収
新卒が求める年収

2027年卒業予定学生が新卒配属1年目に希望する年間の給与額が調査を通して浮き彫りになりました。「i-plug(アイプラグ)」が実施した「希望年収額」に関する調査結果を参照して紹介します。調査は2025年9月10日〜13日、OfferBoxに登録している2027年卒業予定の学生270人を対象にしたものです。

調査によると、2027年卒業予定学生の16.4%が初年度から「500万円以上」の年収を希望していることがわかりました。この数字は日本人の平均年収460万円を上回る高い水準で、約6人に1人の就活生が高年収を求めていることが明らかになりました。新卒1年目に希望する年収の最多額は「300-399万円」と回答した学生が45.9%を占めました。この年収帯は過去3年間の調査を通じて3年連続で最多となっています。

一方で注目すべきは、「500万円以上」の年収を希望する学生の割合です。昨年の26卒学生を対象にした調査結果(19.3%)と比較すると2.9ポイント減少したものの、依然として16.4%という高い水準を維持しています。内訳を見ると「500-599万円」が11.5%、「600-699万円」が3.0%、「700万円以上」が1.9%となっており、高年収への憧れが根強いことがうかがえます。

興味深いのは、内定先から提示された給与が希望年収以下の場合の対応についてです。「辞退する」と回答した学生は8.5%で、25卒学生(6.4%)から26卒学生(7.8%)、そして27卒学生へと徐々に増加傾向にあります。このことから、年収を重視する学生が少しずつ増えていることが推察されます。ただし、大多数の85.6%の学生は「その他条件によっては辞退しない」と回答しており、年収以外の要素も重要視していることがわかります。その条件として最も多く挙げられたのは「福利厚生が充実している」72.3%で、「業務内容」58.4%、「同僚や先輩などの社員の人柄が自分と合う」51.5%が続きました。そのほかにも「勤務地が希望通り」「産休/育休/看護などの休暇が取りやすい」「残業が少ない」「会社/事業の将来性がある」「自身のキャリアアップにつながる」「リモートワークなどの柔軟な働き方ができる」「役員の人柄が自分と合う」などが挙がりました。

一方、企業側の実態を見ると、27卒新卒入社者に提示している年収は「300-399万円」が63.3%と最多でした。しかし「500万円以上」を提示する企業はわずか3.0%に留まっており、学生の希望(16.4%)との間に大きなギャップが存在することが明らかになっています。ただし、企業の姿勢に変化も見られます。約3社に1社(36.0%)が前年度から新卒の給与を増額しており、「減額した」企業は0%でした。今後も新卒の平均給与額は年々増額する可能性が高いと考えられます。

希望年収との差をどこまで許容するかという質問では、「50万円以内」が52.2%、「51万円~100万円」が37.8%となり、全体の9割の学生が希望年収との差を「100万円以内」と捉えていることがわかりました。この傾向は過去3年間でほぼ変化がなく、学生の許容範囲は比較的現実的であることが示されています。

(LASISA編集部)

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