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【国勢調査】「封筒開けたけどポイしちゃった」… きょう締め切りも “回答放棄” や忘れてる人多数?「やらされてる感半端ない」

  • 2025.10.8

失念、面倒… SNSにあふれた“不満”

国勢調査のイメージ
国勢調査のイメージ

2025年国勢調査の回答期限を迎えた10月8日(水)、X(旧ツイッター)上でも未回答者たちの声が多数飛び交っています。忘れていたり、面倒くさくて諦めたと表明したりするユーザーが少なくないもよう。締め切りを目前にした“駆け込み投稿”が相次いでいます。

「忙し過ぎて忘れてた」「週末に大慌てで済ませた」、「げ、回答今日までだった」「完全に忘れてた」……。Xの投稿からは、慌ただしい日常の中ですっかり失念していた、タイムラインの投稿を見て思い出した、という共通の要因が見て取れます。

また、「回答するの面倒過ぎる」「オンラインでやったけど皆よく投げ出さずに完遂したなあ」と、入力の手間や質問の多さに愚痴をこぼす投稿も。中には「封筒開けて文字見てポイしちゃった」と、最初から諦めたことを正直に告白する人まで見られました。

回答を“放棄”した人の中には、質問項目の複雑さに加えてプライバシーへの懸念に触れる人も。「未婚・既婚、勤務先などプライバシーに関することまで聞かれる。あげく名前に住所。ここまで聞く意味は?」との不満も。さらに「やらされてる感半端ない」と、義務感に辟易(へきえき)する率直な感想も見られました。

こうした反応を受けてX上では、未回答率が前回を上回る20%超になるのでは、という懸念も広がっています。

一方、すでに回答を済ませた人たちも積極的に発信しており、「スマホでやったら秒で終わった」「オンラインだと簡単にできた!」と、手軽さを実感したとの報告が。面倒なイメージを払拭すると同時に、未回答者に「今日までだよー!」と促す投稿も少なくありません。

では、そもそもなぜ国勢調査に回答しなければならないのか。その意義に触れる投稿もさまざま見られました。

あるユーザーは新聞社の社説などを引用しつつ、国勢調査は5年に1度の全数調査として「人口動態の把握が政策立案に不可欠」、回答しなければ「誤差をなくすため掛けた膨大な時間と費用が無駄になる」と訴えています。

戦後の男女比と出生率の関係、職業別死亡率の分析、保育所整備が出生率を押し上げるエビデンス……。国勢調査データを基にした研究成果は、枚挙にいとまがありません。また政策面でも、地方交付税の算定、災害時の避難所設置、電車バス道路整備、企業の出店雇用計画……と幅広く活用されていることを説明し、「未回答だとあなたの属性は存在しない扱いになってしまう」と、個々の生活に極めて密着したものであると強調する声も見られました。

加えて、統計法に基づく報告義務を指摘し「義務だぞ義務!!!」と促す声や、「どうせ国家統計でやるなら、罰則を付けるなどして全員の統計取らないと意味ない気がする」と持論を展開する投稿、回収率低下により「行政サービスにも研究にも支障を生じさせる」「調査の仕組み自体が破綻しかねない」と警鐘を鳴らす投稿もありました。

こうした一連の投稿で思い出されるのは、国勢選挙など全国規模の大型選挙を前に「投票へ行こう」と広く訴えるSNSの光景です。自身の存在を政府や国会に認知させることでより良い暮らしの実現につなげるという意味では、両者ともにその意義には共通項があると言えます。

行政や教育現場などの公的機関だけでなく、自身の発信により周知に努めるSNSユーザーたち。その行動が回答率の向上に寄与することが期待されます。主管する総務省統計局は「忘れずに回答をお願いします」と呼び掛けています。

(LASISA編集部)

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