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「消費者をカモにしている」金を払って要らないもの【ランダム商法】の闇… “高額化” に強まる批判、 推し活のあり方に一石?

  • 2025.10.8

2000円払っても「欲しいもの」が手に入らない?

消費者をカモに……? 「ランダム商法」の闇とは
消費者をカモに……? 「ランダム商法」の闇とは

LASISAが2025年10月3日に配信した記事「【物議】2420円も払って中身を選べない…?ちいかわ 《ランダム商法》 批判受け おわび→販売方法変更へ SNSたびたび炎上、ボイコットも」に対して、多くの反響が寄せられました。読者からは、高額にもかかわらず中身を選べない「ランダム商法」への不満や体験談、規制を求める数々の声。こうした動きは今後、オタク文化や推し活における消費のあり方に一石を投じるかもしれません。

元となる記事では、1000円を超える高額グッズのランダム販売に対しSNS上で批判が高まっている状況を紹介。特に注目を集めたのは、人気キャラクター「ちいかわ」の1個2420円するぬいぐるみグッズが、中身が選べないランダム形式(ブラインド形式)で発売すると発表されたことへの批判です。

これを受けて販売元のグレイ・パーカー・サービス社は陳謝。販売方法を急きょ変更し、コンプリートBOXのみの受注生産に切り替えるという表明しました。この迅速な対応に対しては、SNS上で称賛する声が多く見られました。

こうした「ランダム商法」は、今やあらゆるグッズ販売シーンで見られます。漫画やアニメ、ゲームの関連グッズ、コンサート会場での限定販売アイテム、CDなどに封入された特典カードまで、推し活をしていれば見掛けない日はないほどです。

どんな商品が出るか購入後まで分からないという仕組みは、歴史のあるカプセルトイなどでも定番。しかし近年問題とされているのは、先述の通りグッズの単価がどんどん高くなっている点。同時にグッズの種類数が増えたことで、本当に欲しいものを手に入れられる期待値が下がっているという点です。

今回の記事に対し、読者からは自身の体験に基づいた共感の声が数多く寄せられました。例えばあるコメントは「女性向け作品のランダムグッズをよく買ってましたが、さすがにだんだん嫌になってきて作品ごと離れてしまいました」と、ランダム商法が“作品離れ”につながるリスクを指摘しています。

また、「ガチャ(カプセルトイ)もはるか昔は100~200円でしたが、今は300~500円がほとんど」「一番くじも最初は500円程度ですが、今は700~800円。そのうち1000円に届きそう」など、ランダム商法の価格上昇への危機感も多数見られました。

消費者らがこうした声を上げる背景には、ランダム商法の“より本質的な問題点”を世間に知らしめたいとの思いがあるようです。

「推し(のグッズ)が欲しいのに、推しが全く出なくて要らないものばかり増えていく」という声は、無駄な消費が生じる実態を表しています。さらに深刻な指摘は、環境問題との矛盾を内包しているというもの。世界でSDGsやフードロス削減を推奨してるのに、真逆のことをやっている企業はその矛盾に気付いているのか? それでも利益を優先するのなら、あまりにもひど過ぎる」など、サステナビリティーの観点からランダム商法に疑問を投げ掛ける声もありました。

販売手法について、より厳しい規制を求める声も多く見られました。「ランダムにする場合は単価と種類数の上限を設けて、超える場合はコンプリートセットを必ず用意するなどにしてほしい」という具体的な提案や、「カード、缶バッジ、小さいキーホルダーなど単価の安いものはともかく、1個1000円超えるものはランダム商法の対象にしないでほしい」、それができないのであれば「『消費者をカモにしている』と取られても仕方ない」と、企業側を強く非難する意見もありました。

今回の記事をめぐる議論からは、ランダム商法に対する消費者の不満が、単なる一時的な批判ではなく商法そのものの構造的な問題として認識されていることが読み取れると言えます。特に1000円以上の高額商品においては、中身を選べない販売方法への疑問が強まっており、企業側が販売戦略の見直しを迫られるきっかけとなるかもしれません。

オタク文化や推し活文化の健全な発展のためにも、企業側の誠実な対応を求める声が強まる今、コンテンツ産業とファンの関係性が問い直されており、業界の今後の動向に注目が集まっています。

(LASISA編集部)

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