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『退職金』がない場合の老後資金はどうすればいい?→老後破綻を招かないための“3つの備え”とは?

  • 2025.10.26
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

退職金がない場合、老後のお金が心配になりますよね。実際、日本では退職金制度がある企業もあれば、ない企業も多く、年金だけで生活するのは不安という声も少なくありません。そこで今回は、退職金がない場合でも安心して老後を迎えられる、3つの備えについて、お金のプロがわかりやすくご紹介します。

退職金なしで老後資金はどうやって作る?基本の知識とポイント

まず押さえておきたいのは、退職金がない場合、年金だけに頼るのは十分とは言えないということです。「老後に2,000万円が必要」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

金融庁の報告書によると、高齢夫婦の無職世帯では毎月約5.5万円の赤字が生じ、これが30年間続くと約2000万円が不足することから、「老後2,000万円問題」として注目されるようになりました。また、この発表の後に生活必需品の値上げなどが頻繁に続いていることや、余裕をもった暮らしをするためには老後に3,000万~4,000万必要になるのではと推測される場合もあり、老後資金への不安が高まっています。

退職金がある場合は、一定の収入を見込めますが、そうでない場合「貯蓄を増やす」「資産運用を行う」「ライフプランを見直す」という3つのポイントが鍵を握っています。単にお金を貯めるだけでなく、資産を少しずつ増やす工夫と、生活スタイルや収支を見直すことで、将来に備えやすくなります。

退職金なしの老後破綻リスクを減らす3つの備えとは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

それでは具体的に、老後資金を安心して築くための3つの備えについて解説します。

1、毎月の貯蓄をコツコツ続ける習慣づくり

退職金がない場合、まずは日々の生活費の中から老後資金を少しずつ積み立てることが重要です。生活費を見直して無駄な支出を減らし、その分を貯蓄に回すのがおすすめ。貯蓄の目標は、家庭により異なるため、インターネット上に公開されているシミュレーターなどを使って具体的な金額を算出するとよいでしょう。

貯蓄は金額よりも「続けること」が大切です。サブスクの見直しや光熱費・保険料の見直しを行ってみましょう。

2、投資・資産運用でお金の増やし方を工夫する

年金だけや貯金だけでは資金が足りない場合、投資や資産運用を検討する人も増えています。国が推奨する「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や「NISA」など、税制優遇がある制度を活用する方法があります。これらは長期的に資産を増やすことに利用できますが、元本割れするリスクもあるため、リスク管理が大切です。

また、運用は無理のない範囲で始めるのがポイント。必要があればファイナンシャルプランナー(FP)などの専門家に相談してみるのもよいでしょう。

3、生活設計の見直しと柔軟な働き方で収入減少に備える

老後の収入が大きく減ることを見越して、ライフプランを早めに見直すのも大切です。例えば、住居費の見直しや、生活スタイルのシンプル化で支出を減らすことが可能です。また、定年退職後も働く意欲があれば、パートやフリーランス、在宅ワークなどの柔軟な働き方で収入を得る方法もあります。

働き方の多様化は退職金なしの老後を支える助けになるでしょう。そのためには、定年退職前にどんな仕事ができるのか、どういった働き方を望むのかをシミュレーションしておきましょう。

退職金がなくても将来の安心を築くために

退職金がないと聞くと戸惑いはありますが、早めに行動し3つのポイントを意識することで、老後の資金不安は軽減できるでしょう。貯蓄という基盤をしっかり作りつつ、投資や資産運用で資産を増やす努力も加える。さらに生活設計を見直し、必要があれば新しい収入源を得る道を探ることで、余裕ある老後生活が目指せるかもしれません。

大切なのは、情報を積極的に取り入れ、自分のペースで無理なく準備を進めることです。未来の自分のために、今日からできる一歩を踏み出してみませんか?


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。