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大注目の“新作ドラマ”が始まる前に…絶対に観るべき 脚本家・野木亜紀子の名作【3選】

  • 2025.10.9
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テレビ朝日開局65周年記念ドラマプレミアム「終りに見た街」の制作発表記者会見に出席した俳優・大泉洋=東京・六本木 (C)SANKEI

10月21日よりテレビ朝日系の放送される火曜ドラマ『ちょっとだけエスパー』。

主人公は会社をクビになり、家族も貯金も失い、人生どん底状態のサラリーマン文太。そんな文太が「ちょっとだけエスパー」になって世界を救うというSFラブロマンスだ。

主人公の文太を大泉洋、脚本を野木亜紀子が担当する。

これまで、人の心に残る多くの作品の脚本を手掛けてきた野木亜紀子。それぞれに「好きな野木亜紀子作品」があると思うが、いま観てほしいオススメ作品をご紹介する。

『アイアムヒーロー』

花沢健吾の同名コミックを実写化。謎のウィルスに感染し、理性を失い人を襲うZQN(ゾキュン)になってしまった人間たち。そんな中で、生き残ろうとする人々もいた。英雄もそのひとり。どうにかZQNたちから逃れるために英雄は富士山へと向かうが……。

主人公は冴えない漫画家アシスタントで、彼女とは別れる寸前……というなかなかに崖っぷちな英雄。演じるのは大泉洋だ。『アイアムヒーロー』は英雄がヒーローになっていく過程を描く物語でもあるが、主人公が崖っぷち、ヒーローになっていく物語、という点ではもしかすると『ちょっとだけエスパー』と共通する部分があるかもしれない。

『図書館戦争』シリーズ

有川ひろ原作の『図書館戦争』シリーズは映画とスペシャルドラマで展開された。本を読む自由を奪われた近未来の日本を舞台に、「知る自由」や「本を読む自由」を守るために図書館による自衛組織「図書隊」が、国家権力「メディア良化隊」と戦いを繰り広げる。

『図書館戦争』では目を見張るアクションシーンの連続。本をめぐってさまざまな正義が入り乱れ、図書特殊部隊たちが戦いを繰り広げる。

メインはもちろん「本を読む自由」を守る戦いなのだが、その中で描かれる主人公・笠原郁(榮倉奈々)と、郁の教官で実は憧れの人でもある堂上篤(岡田准一)の恋模様も注目ポイントのひとつ。原作でもふたりの恋はくすぐったさがあるが、映画でも切なさと甘酸っぱさにグッとくる。恋愛がメインとはせずに、日常の中で感じさせる恋の醍醐味が絶妙に描かれている。『ちょっとだけエスパー』はSFラブロマンスということで、どのようにそのラブロマンスが描かれるのか期待したい。

『ラストマイル』

ブラックフライデー前夜を発端とする事件と向き合うことになる物流センターのリーダーたちの物語。野木亜紀子で人気を博す『アンナチュラル』と『MIU404』と同じ世界線ということで、2作品のキャラクターたちも登場。その点でも話題を呼んだが、物語の緻密さ、伏線に考察をする人も多数。

特にドラマでは「この伏線がここで活きてくるのか!」ということも野木作品では多いので、『ちょっとだけエスパー』でも期待したいところだ。

また、本作には『ちょっとだけエスパー』に出演するディーン・フジオカが。ディーンは文太と同じくちょっとだけエスパーな仲間。腕っぷしの強い、少しおバカなキャラクターだそうで、『ラストマイル』で演じる役どころとは真逆と言っても良さそうだが、2作品で全く違うディーン・フジオカを楽しめることは間違いない。

期待高まる新作

野木自身、かねてから挑戦してみたいジャンルとしてSFを挙げていただけあって、ドラマ開始前からファンの期待度は高い。

大泉演じる文太がどのような過程を経てヒーローになるのか(本当になるのかもまだ分からないが……)。

まずは、過去の野木作品を観つつ、ドラマへのワクワク感を高めてみてはどうだろうか。


※記事は執筆時点の情報です